隠キャ、カバディ部に入部します【井浦慶】 (ページ30)

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30:ボーリング② ページ30

人見「Aー！ファイトー！」

なんで私、ボーリングしてんだろう。

あれから人見に頼み込まれて、ボーリングをやる事になってしまった。

3人1組でチームを組み、負けた方はジュースを奢る。

私の嫌いな団体戦であり、連帯責任。

宵越「おい、外すなよ」

圧やめろよ。

運動音痴にプレッシャー与えても何にもならないんだぞ。

そして、見事私の投げたボールはガーターになる。

人見「ドンマイ！」

ドンマイ、じゃない。

励ましかもしれないけど、私からすればドンマイは、鈍臭い迷子…いや、鈍感なマイナス、いや…どんちゃん騒……もういいや。

「もっとこう…手首を使ってさ」

誰だ、君は。

突然、赤い丸メガネくんが話しかけて来た。

ボーリングの球も、手につけているグローブ的なのも本格的。

「僕がお手本見せるから見てて」

大丈夫、見ないから。

人見「良かったね、A。関くんに教えてもらえて」

あの人は、関というのか。

関取とか…そっちから名前きてんのかな…。

関くんはビシッとホームを決めて、見事ストライクを決める。

関「どう？分かった？」

いいえ。

関くん、君は、THE・陽キャじゃないか。

私とは正反対の人間だよ。

ここには…わたしと同じ属性の人は…いない……

「……」

いた！