隠キャ、カバディ部に入部します【井浦慶】 (ページ11)

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11:復帰祝いページ11

A「いや…」

コンタクトなんて高いし…。

そんなお金あるなら……。

畦道「あ！部長！！お帰りなさい！！」

突然、畦道くんが扉に向かって大声を出した。

「久しぶり、相馬」

紫の髪をした、ふわふわしたような雰囲気の人だ。

井浦「もう大丈夫なのか？」

「うん。でも、念の為、今日は止めておくよ」

部長はふわっと笑うと、私の方を向いた。

「君が、Aちゃんだね。初めまして、カバディの部長をしています。王城正人です、よろしく」

A「よ、よろしく…お願い、します…」

部長に握手を求められ、仕方なく応じる。

てか、手冷たいなこの人！！

水澄「じゃあ、部長復帰祝いするべ！！」

井浦「だな、宵越の家で」

宵越「はぁ！？」

・

畦道「部長！復帰おめでとうございます！！」

王城「ありがとう」

一言言っていい？

帰りたい。

本当は帰る気満々だったんだけど、案の定、井浦さんに引き止められた。

井浦「Aもおいでよ。ご馳走好きでしょ？」

確かに、ピザとか…ご馳走だけど……。

王城「！、Aちゃん、あんまり楽しそうじゃないね。こうゆうの…苦手？」

A「っえ、あ……べ、別に」

伊達さんと畦道くんが力比べをしているのを、部屋を隅っこで観察していると、オレンジジュース片手に、部長がやって来た。

王城「そう。なら、いいんだけど…なんか、君だけ輪に入れてない気がしてさ」

入れないんじゃない、入りたくないんです、部長。

井浦「？、正人、やっぱ気になるか」

王城「慶。うん、なんか掴みどころなくてさ」

井浦「俺も同感」

そこへ井浦さんもやって来て、私の横の座る。

3年サンドイッチですやん…。

井浦「でも、今度の奏和の試合で、ウチに正式に入る事になってるから」

王城「本当！？、よかったぁ。仮だって聞いたからさ、心配してたんだぁ」

いや、心配なのはこっちだ。

何、正式に入る事になってんだ。

あくまで、私の自由じゃないのか、そこは！