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トリップ特典は87話目でした ページ12
no side
国木田「おい太宰！」
非番の人達とも合流し、十五番街、西倉庫に到着した。
1人は、中の様子がどうとかも気にせず、大声を出し、入っていった。
太宰「ああ 遅かったね。虎は捕らえたよ。」
中は既に解決したようで、静まり返っていた。
太宰は一つ場を和ませる為なのか、ただふざけただけなのか、虎をかけた一言を国木田にかけた。
国木田「…その小僧、じゃあそいつが」
太宰「うん、虎の異能力者だ。変身してる間の記憶がなかったんだね。」
何気なく太宰は説明したが、それは某食事処の数分から数十分で理解した事である。
たった一言の言葉で太宰という男の頭脳の良さが伺えた。
国木田「全く、次から事前に説明しろ。肝が冷えたぞ」
それに対する男は太宰の頭の良さも承知の上なのだろう。その点に触れる事なく肝が冷えたと言う。
肝が冷えた、というよりは呆れたと言うような物言いだった。
現に、目を細め、頭をかく国木田がそこにいる。
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