30話『ピンクの紙と青色の言葉』 ページ32
警備室は羽ピクミンの様々な場所の偵察場所、巡回ルートが壁一面に貼られている。
敵の位置や隠しルートなど細かく描き綴られたそれは見ているだけで頭が痛くなる。
私もみんなを引っ張っていく立場である為、大体は覚えているがここまで細かくは覚えていない。
いや、だって『ヘビガラスがこの場所から3歩近付くと出現』とか『ここは地面が硬いのかよくつっかえている』とか。
どんだけ調べてるんだよ!!!
『ここにはオナラシが出現。(屁をこきながら移動するGのようなやつ。)
この間、コネシマがオナラシから出たゲキニガエキスを見て「うん【ﾋﾟｰ】みたいやな」とか言ってた』
とかいらん情報書くなよ!!!
ゲキニガエキスしばらく回収できなくなるだろ!!!
周りを見渡していると机の上に置かれた黄色のものが目に入る。
朝の日差しでキラキラと光るそれはヒマワリだった。
《次は鬱先生のとこやで。
もうすぐ最後やから頑張ってな。
ヒマワリの花言葉は【私はあなただけを見つめる】【愛慕】【崇拝】》
うっふ。
こいつもだいぶストレートだな。
貴方『種族違うのに恋愛は出来ないでしょ…』
そんな事、彼らに言ったらきっと。
「そんなん誰が決めたん?」
自分ではない、誰かの声。
思わず振り向くと。
鬱「…ゴメンな。ビックリさせた?」
次行く予定の部屋の主だった。
今朝からずっと誰にも会っていなかったのに、1人だけしかもこのタイミングで姿を現した彼に驚き固まる。
鬱「最後までみんな姿を現さん予定やったんやけど、どうしても直接渡したかったんや。
…みんなには内緒な」
彼は押し付けるように青色の手紙を渡し。
サクラソウの花を私の頭に差して、優しく撫でてから身を引いた。
鬱「次はペ神のとこな。
手紙見らんでもええよ。《愛しとる》しか書いとらんから。
…じゃ、また後でな」
そう言って彼は私の背中を押して、警備室から追い出した。
鬱「Aちゃんがピクミンでもピクミンじゃなくても、俺等は、俺はAちゃんのこと大好きやからな。
これまでも、これからもずっとAちゃんを守るから」
扉越しの彼の声は微かに耳に届いた。
サクラソウの花言葉
【初恋】【憧れ】【純潔】
31話『神のお告げ』→←29話『オレンジ色のなぞなぞと紫色の便り』
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でめきん(プロフ) - かふぇおれさん» ありがとうございます！引き続き頑張って参ります！ (2020年1月8日 9時) (
レス) id: 0aa9c43be1 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇおれ(プロフ) - あなたの作品に一目惚れしました好きです(唐突)これからも頑張ってください！続きを楽しみに待ってます!! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 48871820ab (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - モウセンゴケさん» 分かりました！投げることを忘れてましたw一部分でも採用されて嬉しいです！少しでも役に立てたなら幸いです！これからも更新楽しみに待ってます！！！ (2019年12月31日 18時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
モウセンゴケ(プロフ) - 冬枯さん» 提案ありがとうございます!!紫ピクミンがバイクで暴走族特攻をする光景が目に浮かびました…個人的にはやはり『投げる』のを外したくはないので、バイク＋紫ピクミンは投げれない気がしたので、【突撃】の時に案を採用させて頂こうと思います!!申し訳ございません。 (2019年12月30日 22時) (レス) id: 0aa9c43be1 (このIDを非表示/違反報告)
冬枯(プロフ) - 提案です…！紫ピクミン(syp君)が重さで押し潰す事に悩むと言っておられたので、バイクに乗っていると捉えたら、重さもあって当然と思えるのではないかと…！少々無理もあるかと思いますが、個人的に良いと思ったので送ります！これからも更新応援しています！ (2019年12月29日 15時) (レス) id: ec10afebdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でめきん
| 作成日時：2019年12月4日 21時
