悟くんは死なないでね。 (ページ12)

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救われるページ12

Aside

悟くんと気まずい中

補助監督さんに連れられ私と悟くんは任務に向かった

今日に限って合同かぁ…

悟くんは黙りこくってるし

まぁ全部私のせいなんだろうけど

仕方ないか

車が止まり補助監督さんに、ここまでしか行けないため任務地までは徒歩で行くようにと地図を渡された

補助監督さんは気まずい空気から逃げたかったのかここからは2人でいけと言い車に戻って行った

よりにもよってってやつかぁ〜と思いながら道中の商店街を歩く

私が前を歩きすこーし後ろから悟くんが歩いて着いてくる

ヒヨコみたいでかわいいな、否、カルガモ親子か？

そんなバカげた想像をしながら歩いていると

ﾊﾟｼﾝｯ

乾いた音ともに頬に痛みが走った

「あんたのせいよ。あんたのせいであの子は死んだのよ」

ボソッと耳元で囁いた女は平然と去っていった

あぁ…そうか

あの人の母親か

でも私は叩かれ慣れている。いつものことだ。

悟「大丈夫か！？何だあいつ」

そんな心配した目を向けないで、悟くん。

『あれは私の親戚。いとこの母親。目の前で呪霊に殺されて私だけが生き残ったから強く当たるの』

そう言うと悟くんは、私の目の前をものすごいスピードで通り過ぎてまた目の前に戻ってきた

『何して来たの？』

悟「殴ったやつの服にこっそりガムつけてやった」

『へ…？』

呆気に取られたのは2回目だ

悟「ざまぁ見ろ。あいつは服についてるガムに気付かず生きていくんだ。」

『ハッ…………アハハwwww』

何してるのよ非術師に

でも

嬉しかった

嬉しくて涙が滲むのが分かってお腹を抱えて笑った

そのような考え方を教えてくれて

私の代わりに怒ってくれて

ますます好きになっちゃうなぁ……

悟くん、ありがとう

任務は低級呪霊だったためかすぐに終わった

なんで2人も呼ばれたんだろう…？？？