3話ー任務後の隊員達 ページ16
涼太が部屋を出ると辰哉達は雑談をしながら帰り支度を始めた。
深澤「やっと休める〜｡宿舎に戻ったらスマホでクレーンゲームするぞ」
渡辺「最近､夜の出動が多かったから肌がヤバい…帰ったら肌の手入れして今度の休みに美容クリニック梯子してこよう」
阿部「ラウール､今日は何の勉強する？任務時間内に仕事片付けたから教えるよ」
ラウール「今日は数学やろうかなって思ってます」
阿部「了解｡ご飯食べてお風呂に入ってから教えるよ」
任務を終えた辰哉たちを見た康二は少し驚いた顔をする。
岩本「向井､どうした？」
向井「舘様が部屋を出た瞬間､みんなの表情が変わったんやけど」
岩本「任務中は緊張しているからな…俺としては常に緊張してもらいたいが…」
深澤「常に緊張してたら体が持たないって…あっ､康二が乗って来た自転車は宿舎の車庫に置いてるから」
向井「よかった…バイトで貯めたお金で買ったから無くなってたら泣くわ…ホンマ､ありがとうございます」
深澤「いいって…明日から大変だから今日はゆっくり休んでよ」
渡辺「ゆっくり休めたらいいけどね」
深澤「大丈夫でしょ｡夜勤が照と佐久間だからゾンビ出ても二人で倒すだろうし」
岩本「深澤…夜の出動サボったら減給するように舘様に伝えておく」
深澤「照〜ひどい…」
ラウール「当たり前です!!」
照だけでなく最年少のラウールまで注意された辰哉は落ち込んでしまった。
岩本「それより任務を終えたのなら早く宿舎に戻れ!!」
６人「はい〜」
辰哉たちや康二が司令室を出ると大介が照に話かけた。
佐久間「涼太様はなぜ､戦闘能力が低い深澤達を入れたのだ？」
岩本「深澤たちなりに頑張って任務してくれてるし阿部も佐久間が怪我するだびに文句言わず治療してくれてるだろ｡向井を入れたのは舘様なりに考えがあっての事だ」
佐久間「俺には理解できない…見回りに行って来る」
大介は見回りに行くために司令室を出る。
その頃､康二はロッカーに置いてあった荷物を持ち辰哉たちと宿舎の前に来ている。
深澤「ここが宿舎だよ」
向井「えっ!!ここ!?」
驚く康二が見上げた先には高級ホテルのような見映えがいい高い建物がそびえ建っていた。
渡辺「そうだよ｡ここがZSO本部の宿舎なんだ」
向井「どう見たって高級ホテルやん…何階建てなん？」
深澤「25階建てだよ｡1階から3階がスーパーとか生活に必要な施設があって4階と5階には射撃場とかの任務に必要な施設があるんだ」
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作者名：fuotomi | 作者ホームページ：https://twitter.com/fuotomi2
作成日時：2020年8月16日 0時
