☆ ページ15
亮平が笑顔で話ていると廊下から翔太と大介の大声が聞こえてる。
佐久間「嫌だと言ってるだろ!!」
渡辺「ちゃんと見てもらわないとダメ!!」
向井「なんか喧嘩しているみたいやけど…」
阿部「佐久間､また派手に戦ったみたいだね」
亮平が椅子から立ち上がり棚から消毒液や包帯を出していると不機嫌な大介と怒っている翔太がやって来た。
大介を見ると手や足に血が滲んでいる。
佐久間「たいした傷ではない」
渡辺「この前､そう言って二針縫ったよね」
佐久間「阿部が大袈裟なだけだ」
渡辺「大袈裟じゃない!!派手な戦い方してたら､マジ命を落とすよ!!」
佐久間「涼太様のために命を落とすなら本望だ」
渡辺「あっ〜!!もうヤダ〜!!大介とチーム組むの!!」
翔太が幼子のように駄々をごね始めると亮平は大介の怪我の治療をしながら翔太を慰めた。
阿部「隊員で一番戦闘能力がある佐久間とチーム組ませてもらってるのは舘様が翔太に期待しているからじゃないかな」
渡辺「昔からの付き合いだからじゃあないの｡昔から舘様の家にはお世話になってるし」
阿部「はい､これでいいよ｡念のため化膿止めの薬を渡しておくね」
亮平から薬を受け取った大介は康二に話かける。
佐久間「おい!!お前!!」
向井「お前やなくて向井康二!!ちゃんと名前覚えてや…」
佐久間「覚える必要なんてない!!二度と涼太様に無礼を働くな!!」
大介は康二を睨むと乱暴にドアを開け部屋を出て行った。
渡辺「康二､ごめんね…任務時間終わりだから阿部ちゃん先生や目黒たちと司令室に来て」
翔太は申し訳なさそうに康二に謝ると大介のあとを追う。
阿部「任務時間終わりだから司令室に行こうか」
康二と蓮､ラウールと亮平が司令室に向かうと見回りから戻った辰哉たちがいた。
宮舘「全員揃ったな｡今日は街の北門付近で大介と翔太がゾンビを見つけて討伐した｡今日､夜勤の者は見回りを強化してほしい」
岩本・佐久間「了解!!」
宮舘「あと､向井も来週から目黒と夜勤をしてもらう」
向井「俺も!?」
宮舘「当たり前だ｡戦闘隊員は交代で夜勤をしている｡あと､夜勤がなくても夜中に出動要請が出たらラウール以外は出動してもらう｡わかったら夜勤以外は宿舎で休め」
向井「いや…俺､いつの間に戦闘隊員になってるねん…」
五人「了解!!」
向井「もう…わかったわ…」
涼太は指示を出すと宿舎にある自室へと戻って行く。
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作者名：fuotomi | 作者ホームページ：https://twitter.com/fuotomi2
作成日時：2020年8月16日 0時
