とある同級生の話7th (ページ41)

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修理ページ41

できるだけストレスを溜めないように過ごしてる毎日。

まあ梅と二人きりだし全くたまる要素ないんだけど。

自宅でラジオの収録をして、ひょろっと男子の収録様子を見守ってアフレコなどもリモートでやっていた。

外に出るのはほんとに週１、２回だけ。

あのメイクさんともあれきり会ってないし、家にいる時はストレス感じないしで割と回復に向かってるんじゃないかなと自分では思ってる。

でもまだ色が見えないのは確かで。

多分それも多少ストレスになってるのかななんて考えつつもたまに誘われる西山宏太朗からの電話に出たりと、楽しく過ごしてた。

色が見えないと不便なことと言ったらメイクだ。

ファンのみんなから毎日メイクして欲しい！ってリクエストが来てるのはわかってるんだけど色が自分わからない今、1人でメイクするのは無理だ。

毎日梅に見てもらいながらやってる。
最初は恥ずかしかったけどそんなのを恥ずかしがる仲じゃないと言われてしまえばそこまでだ。

何も変わらないまま梅の誕生日も、記念日も、私の誕生日も過ぎ去った。

プレゼント交換はしたし、その日は丸一日一緒にいたし、大満足にすごした。

｢あれ、ネックレスがない…｣

そんなある日、切れてしまったネックレスが無くなっていることに気づいた。

ここに置いてあったはずなのに。

この家には私と梅以外いないし、私に心当たりがないとすると梅だ。

梅｢あ、あのネックレス、｣

いつまでも壊れたものが置いてあるからと捨ててしまっただろうか。少し落ち込んだ。

梅｢修理出してみた。｣

｢え、｣

予想外の言葉が帰ってきて驚いた。

梅｢新しいの、とも思ったんだけど、直るならあれがいいかなって｣

｢ありが、と、｣

大切にしてたものだから。
梅が言う通り、新しいのじゃなくてあれがいい。