とある同級生の話 3rd

シール ページ33

頭を撫でてくれてる梅の胸に顔を埋める。

梅｢ふふっ どうしたの？｣

ぎゅーって抱きしめてくれる。

好きだなぁって思う。




｢よし！起きよう！｣

梅｢びっくりした、｣

｢ふふっ笑 目覚めたでしょ？｣

梅｢うん。覚めた｣

｢よし！朝ごはん食べよ｣

梅｢うん。食べる｣


昨夜は結局あのまま寝てしまった。

キッチンに行ってみると昨日途中にしたはずの食器や包丁は片付けられてて梅がやってくれたんだと理解する。









自分でも思い出すと悔しくて泣いてしまうから、できるだけ昨日のことは考えないようにしてた。




｢わ！もー、早く準備してください？｣

朝ごはんで使った食器を洗ってると後ろからハグをしてきた。

準備してくださいって言うとくすくす笑いながら
はーいって素直に離れた。

なんで笑ってんだ……




洗い物を終えて自分もパジャマから洋服に着替える。

脱いだパジャマを畳んでると背中に某春のパン祭りのシールが貼られてた。



確実にあの時はられたやつだ。


｢うーめーはーらーくん｣

梅｢な〜に？｣

抱きついた時にさりげなく背中に貼ったのにバレてシールを捨てられた。



ちっと軽く舌打ちをしたことは多分気づかれてないと思う。

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