とある同級生の話 3rd

晴れた疑惑 ページ4

｢写真集……｣

マネ｢そう。やってみない？声がかかったの｣

梅のことでどこか引っかかりながら向かった事務所で言われたこと。

写真集……それは、人気があるって証拠だって前に誰かが言ってた。

買う人がいなければ写真集なんて出せない。

お話が来るって言うのはすごくありがたいことだ。

マネ｢悩んでるの？｣

｢私でいいのかなって｣

マネ｢珍しい。いつももっと自信あるのに｣

｢……私をなんだと思ってるの｣

マネ｢強靭のメンタルをも持つ人｣

｢あながち間違いではないのかもしれないけど｣

マネ｢やってみることに価値はあると思うよ｣

｢……やってみる｣

その形相で言われたらやるしかないでしょ……


撮り終わって完全に発売が決まってから周りに話してって言われたので極秘案件として事が進んだ。



撮影場所と撮影日もだいたい決まり、スケジュール調整が行われた。








｢ただいま、｣

その日の仕事を終わらせ家に帰る。

梅｢おかえり｣

いつも通りの梅に少し疑問を持ちながらも買ってきたものを冷蔵庫に詰めた。

｢ご飯なにがいい？｣

梅｢ん〜麻婆丼｣

｢いいね〜｣

材料あったかなって冷蔵庫の中を探すとちょうどあった。


色々準備をして少し休憩と、ソファーに座る。


梅｢A、｣

｢ん？｣

梅｢これ、いつもありがとう｣

｢え、｣

急に渡されたプレゼント？

可愛くオシャレに包装された物を開けてみると今話題のコスメがズラリ。

この間広告で流れてきて欲しいと思ったやつだ。

｢え、これ、いいの？｣

梅｢もちろん。コソコソしててごめんね。心配してたって榎木くんから聞いた。｣

あ、コソコソしてたってこのことでだったんだ
と、早とちりしてた自分が恥ずかしい。

｢あ、いや、私の方こそ浮気とか疑ってごめん｣

梅｢ううん。｣

｢でもなんで急にプレゼント？｣

梅｢前なんかのサイト見て欲しい…って呟いてなかった？これ｣

｢うん、これずっと欲しかった。あ、それを探しててコソコソしてたんだ｣

梅｢うん、俺こういうのよく分からないから探すのに手間取って｣

｢そういうことだったんだ…ありがとう！大切にする！｣

何でもない日のプレゼント。

貰うまで本当に気づかなかったしよからぬことも考えたけど、欲しいってぼそっと呟いた一言を拾って探してくれた梅にまたさらに惚れた自分がいた。

旅行じゃないよ仕事だよ→←疑われてるらしい

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