とある同級生の話 3rd

怖い。でも ページ15

梅｢今こっちの事務所とAの事務所が話し合ってるらしい。お互いの意見が公表に一致したら公表したいと思ってる。俺の自分勝手だけど、Aは、どう思う？｣

高校の時のこと、ナイフを向けられたこと、忘れられなくてずっと頭の中にある。

きっとこの先も、ずっと引きずることになるだろう。

この状態で梅と付き合ってることを公表したらファンの方はどうするだろうか。


｢この間まで付き合ってないって言ってたのに！｣って裏切られたと思うだろうか。

嘘つきって怒られるだろうか。また誰かが私を殺しにくるだろうか。

今度は梅にまで迷惑をかけることになるかもしれない。

色んなことが考えられるけどきっとこの状態での最善は公表することなんだろう。

勘違いされたままだと後々面倒なことになりそうだし。

｢いいと、思う｣

そう言ったのとほぼ同時に鈴さんから連絡が来た。

内容は公表してもいい。と意見が一致したとのこと。

また、公表する際の発表文は世に出す前に1度事務所に提出すること。場合によっては発表後のSNSの閲覧を禁止させること。と、注意事項も送られてきた。

その連絡は梅にも来てたみたいで、2人で顔を見合せた。

公表するぞってことなんだろう。


ホームページに掲載するにはパスワードが必要だからそのパスワードを教えてもらい、下書きを書く。

この文でおかしくないかな。とかできるだけ当たり障りのない文を考えた。









事務所に提出した文章は少しだけ訂正されて帰ってきた。この状態なら出してもいいとの事。

訂正された部分は言葉遣いだけで内容は変わっていなかった。

梅とせーので投稿し、Twitterの方でも週刊誌について。とホームページのURLを貼った梅。

そして私もご報告と前書きし、ホームページのURLを貼ってツイートした。

報告です→←時代なのかな

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