とある同級生の話 3rd

腹立つわぁ ページ13

次の日、現場に入ると真礼さんが私のところにすっと寄ってきてコソッとスマホを見せてきた。

真｢ねえ、これ、｣

見るととある女性声優のツイートのスクショだった。

@〇〇 〇〇
週刊誌のことでお騒がせしてしまい申し訳ありません。梅原さんと写真に写っているのは私で間違いありません。しかし、私は声優です。プライベートのことはそっと、見守っていただきたいです。


否定もしていなければ肯定もしていないこのツイート。

しかしこの言い回しだと完全に付き合ってると言っているようなものだ。


何を考えているのか。
この女性に対して強い怒りを覚えた。

｢真礼さん、私この人嫌いです｣

真｢普段温厚なAちゃんの目から殺意が……｣

なんか若干引かれた気もするけど気のせいだろう。

ほんとに腹が立つ。

こっちが何も言わないことをいいことに。

もうーーーーーー！腹立つ！

梶さんがスタジオに入ってきた。

梶｢Aちゃん！大丈夫…ではなさそうだね、すごい笑顔だけどすごい怖いよ。うん。今なら目だけで人が殺せそう｣

｢梶さん、おはようございます。そんな。いつも通りですよ｣

向こうから帰ってきたばかりなのになんだかものすごく疲れる。

怒りが爆発しそうだ。

ほらほら、あっという間にTwitterのトレンド入り。

本気で梅に好意があるのか。はたまた売名行為なのか。真相はいかに！って感じだけどどちらにせよ私からしたらどうでもいい。
とりあえず私が一般人の学生だったら体育館裏に呼び出してボコってるところだった。

私が大人でなおかつ声優で命拾いしたなそこの女。

と、会ったこともないであろうその新人声優に強い怒りを覚える。

｢梶さん、真礼さん、なんだか私腹が立ってきました｣

梶｢うん、見れば分かるよ｣

真｢ごめん、ぬいぐるみ持ってくればよかった｣

梶｢それだ、真礼ちゃん、それだよ｣

真｢でもぬいぐるみなんてどこにも｣

｢あぁ、もうこの際江口でもいいです｣

真｢江口くん、逃げて｣

梶｢ああ、可哀想に｣

江｢おはようございまーす｣

｢ごらぁ！エグチ！1発殴らせろ！｣

江｢えええええええ、俺先輩だけど！なんで呼び捨て？てか朝からそれは鬼畜すぎるだろ！｣

真｢Aちゃんを怒らせちゃダメなことがわかりました｣

梶｢まじ、気をつけよ。｣

時代なのかな→←もういいかな。

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