公私混同しないタイプなので。 ページ48
｢おはようございます｣
次の日、普通に現場入りする。今日は福山潤さんこと、じゅんさんと2人で雑誌の撮影。
福｢おはようA明日からのイベントの洋服決めたの？｣
｢……まだです。じゅんさん決めてくださいお願いします｣
福｢忘れてたとかないよね。まさか。｣
｢そんな忘れるなんてまさか｣
福｢…おかしいと思ったんだよいつも1週間前には連絡くるのに｣
｢いや、あの、色々ございまして｣
やばいじゃんどうするの明日の服決めてないじゃん(ノンブレス)
福｢もー、今日終わり何時｣
｢に、22時…です…｣
福｢店閉まってんじゃん。｣
｢どうしましょう｣
福｢帰ったら電話して、クローゼットの中から決める｣
｢一生ついて行きます｣
福｢結婚する？｣
｢それは嫌です｣
福｢なんだよ！｣
｢あっはははwwwww｣
優しい優しい福山先輩のおかげで何とかなりそう。
｢お疲れ様です！じゃあ夜、うちに着き次第電話致します！｣
福｢おう｣
じゅんさんと別れて次のスタジオに向かう。今日は撮影の連続。
｢おはようございます｣
梅｢おはよ｣
次は梅と2人で撮影だ。
やっぱり好きな人と撮影なんて嬉しい！って一瞬取り乱したけどいやいや、公私混同はいかん。と正気に戻る。
｢あ、もうメイク終わってるじゃん。｣
梅｢うん。早く着いたから先に終わらせた。｣
｢私も行ってくる。｣
冷静を装って控え室を出た。
でも現在私の脳内は
(なんだよアレカッコよすぎるだろ！私前髪あるのめっちゃ好きなんだけど！何か最近胡散臭くなりたいとか言ってよく前髪上げてるけど！私前髪あるの好きなの！かっこいい！)
とまあこんな感じで荒れておる。
メイクさん｢なんか、Aちゃん、可愛くなったね。｣
｢えっ｣
メイクさん｢あ、いや、今までが可愛くなかったわけじゃないよ？なんて言うか、より一層？｣
｢またまたあwお世辞が上手ですね｣
メイクさん｢いやいや、ほんとに、何？恋でもしてるの？｣
的を当ててくるから思わずガタンって目の前の机に足をぶつける。
｢いっっっっだ｣
メイクさん｢あははww動揺しすぎww｣
このメイクさんは私が高頻度でお世話になってる人。
結婚してて一児の母だ。
メイクさん｢先輩としていつでも相談乗るからね。｣
｢はい、好き……｣
メイクさん｢あっははwwwwありがとう。私も好きよ｣
私毎回好き…って言ってる気がする
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作者名：ふわり | 作成日時：2021年2月16日 22時
