嫉妬？そんなのするわけ ページ33
｢じゃあ、お疲れ様でした〜｣
無事、アフレコも終わり、今日はミス少なかったな〜って思いながら帰ろうと部屋を出た。
梅｢ちょっと、｣
後ろから追いかけてきた梅。
え、忘れ物？ってバックの中を覗くけど特にない。
｢ん？なに？｣
梅｢いや、飯、行くんだろ？｣
｢え？あ、違うよ、あれは｣
梅｢何が違うの？
こいつ……面白がってニヤニヤしながら言ってくる。
今行かないと一生ネタにされるやつだ。
｢…私が最近ハマってるお店連れてってあげる｣
梅｢おっ、楽しみ〜｣
梅｢うわ、美味しい｣
｢でしょ？今度肉会で来なよ｣
梅｢いいね。｣
｢あ、そういえば私と高校一緒って言ってから雑誌で聞かれるでしょ｣
梅｢あー、高校の時Aと仲良かったんですか？とか？｣
｢そうそう、おふたりのエピソードあったらとか。｣
梅｢聞かれるね。いつも悩む。Aは高校の時めちゃくちゃ八方美人でしたよって言おうか言わないか｣
｢うわぁー、、すごい嫌な奴｣
梅｢ははww冗談だよ｣
最近本当に多い。
わざわざここで話すような内容なんてないって言えたら楽なんだろうけどそういうことは心の中に留めておく。
梅｢今日は飲まなくていいの？｣
｢ココ最近梅が間違って飲むこと多いから飲むのやめた。家帰っゆっくり飲むの｣
梅｢ふ〜ん。1人で？寂しいね｣
｢嫌味な奴だな！｣
梅｢俺が付き合ってあげようか？｣
｢ん〜オンライン飲み会でもしようかな〜
めっちゃ安全じゃない？｣
梅｢すごいスルーの仕方だね。｣
｢いや、なんかもういいかなって。｣
梅｢今日嫉妬してたのに？｣
｢嫉妬？私が？いつどこでそんなこと感じたの｣
梅｢今日の収録、完全に嫉妬してただろ。俺があの女性と仲良くしてるのがそんなに嫌だった？｣
｢は？別に嫌じゃないけど。梅が嫌そうにしてたから助けてあげたの！｣
梅｢俺別に嫌じゃなかったけど｣
明らかに嫌そうな顔をしてたのに。
梅の方をちらっとみるとニヤニヤしてた。お前、その顔しかできないんか？
｢じゃ、じゃあ私余計なことしたね！ごめんね！｣
ってムスッとして言ったらくすくす笑ってる梅。
私といる時しか、っていうか梅の家族とか、めっちゃ仲いい友達とかそういう人たちといる時しか見せない笑顔。
胸がキュッとなった
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作者名：ふわり | 作成日時：2021年2月16日 22時
