1ヶ月契約

マウントの取り合い ページ13

梅｢A、トマト食べてあげようか？嫌いだったよね？｣

西｢最近食べれるようになったんだよね〜？｣

｢あ、うん。ありがとう梅原くん｣


西｢A、これ食べる？｣

梅｢Aそれ食べるの今控えてるんだって｣

｢ｿﾉﾄｵﾘﾃﾞｽ、ごめんこうちゃん。｣


何このマウントの取り合い。

他人の見てるのは楽しいのに自分でやられてるととてつもないくらい気まずい。

西｢それで？なんでAは梅ちゃんに僕たちのこと話しちゃったの？｣

｢いや、それはですね、あの、流れと言いますか。｣

西｢まぁ、話すか。2人、付き合ってるんだもんね？｣

梅｢うん。｣

｢いや、あの、まぁ。うん。｣

西｢知らなかったなぁAが梅ちゃんのこと好きなんて。ずっと俺のこと好きだと思ってた｣

その通りでございます。
ほんとにその通り。なんなら今もまだ好きだし。

｢あはは……｣

梅｢ま、そういうことだから。｣

西｢……｣




あれ、2人って結構仲良かったよね。
なんでこんな空気重いの…






西｢僕の大切な妹が……｣

｢っ、｣

分かってた。分かってたよ。こうちゃんが私の事妹としか見てないってことくらい。

それでも、さっきの隣に座ってってやつとか、変なマウントとか、もしかしたらって期待しちゃうじゃん。





あーあ。変に期待して、なんか、すごい……苦しい

梅｢帰るか。な？A、送ってくよ｣

私の腕を引っ張って出口に向かってく。

｢…うん、、｣

西｢僕が送ってくよ｣

って言いながらお会計をして追いかけてくる。


今日は、なんだか、一緒にいたくなくて

｢梅原くん、送ってって、｣

梅原くんの裾をチョイっと引っ張って頼む。
今二人きりになるのはきつい。
泣いちゃいそう
ただでさえ今も頑張ってこらえてるのに。

梅｢ん。帰ろ。ご馳走様｣

｢ありがとうこうちゃん｣

西｢いや、うん。｣

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