1ヶ月契約

後日 ページ46

結局あの日は1泊した。

私たちと同じ部屋で寝るって騒いだこうちゃんは梅原くんに本当に嫌な顔をされた上にお父さんに｢こらやめなさい｣って止められてようやく諦めてくれたみたい。



その後は梅原くんのお家にも挨拶に行った。

たまたま来ていた義姉夫婦も一緒にご挨拶させていただいた。
本当に仲のいい家族で、楽しかった。

事務所の挨拶もアーツさんと81に二人で行って済ませた。

私は一応事務所に付き合ってることを言ってたからもう結婚するのか的な感じだったけど梅原くんは言ってなかったらしくそれはそれは驚かれた。






そこからは早くて、日にちを見て私たちは籍を入れ、無事、夫婦となった。




まだ結婚することを西山にしか話してなくて、梅原くんは肌身離さず指輪をつけてるから誰と結婚したの？！なんて、1部では騒ぎになってるが、私は無くすのが怖いから家に置いて行ってる。あ、家にいる時はつけてます。






梅｢ねぇ、｣

｢ん？｣

家に帰ると不機嫌モード全開の梅原くんに声をかけられた。

梅｢指輪、なんでしてくれないの？｣

｢あ、無くすのが怖くて、仕事に行く時は外してるの｣

梅｢やだ。ちゃんとつけてって。｣

んー、でもなくしちゃったら怖いしな〜

香菜さん、タクシーの中に落としてマジで焦ったって言ってたしな〜
まあでも、
｢分かった、明日からつけてくね｣

愛しの旦那様が言ってるんだもん。さすがに無視はできない。あー神様、無くしませんように。

なんて1人で祈ってた。








神｢…おはよう、A、俺何も聞いてないけど｣

｢？神谷さん、おはようございます。何がですか？｣

中｢あ、おはようございます。A？！ちょっと、いつの間に…｣

｢中村さん！おはようございます。だから何がですか？｣

下｢その薬指についてる光る指輪はさすがにスルーできないよ｣

｢……あーこれですか？｣

神｢信じられない、なんでそんな冷めてるの｣

｢あ、ご報告があります。私、結婚しました｣

中｢おめでとう！じゃなくて、誰と？！どんな人と？！｣

下｢おめでとう！相手は？｣

神｢そんなあっさり報告する？相手はどんな人？｣

｢梅原くんです｣

神｢…………あーーー！この間あった時指輪してた｣

中｢お前ら、いつの間に……｣

下｢えーーーーーー、全然知らなかったよ｣

神｢……梅ちゃん、苦労してるんだね｣

｢？｣

先輩たちの言ってることはよく分からなかった。

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