歌い手の僕と男性声優【男主】

28話　村瀬side ページ32

『江口さん、これ美味しいですよ！食べてみてください』



目の前に座る末吉くん
お酒のせいで少し火照った紅い顔が
更に色気を増していて


界人くんに見せてもらった写真より可愛く感じた


どうせならと、一緒に飲むことになって自己紹介もした訳だけど



なんともまぁ、うん可愛い


ボキャブラリーが無いことは気にしないで



『まさか、村瀬さんと会えるなんて思っていませんでした。いつも界人がお世話になってます』



村「保護者みたいだね笑
僕ね、ずっと会ってみたかったんだよ」



「界人くんとか、江口くんとかから色々話を聞いていたからさ」



『こ、光栄ですっ！！』


机にぶつけそうな勢いで頭を下げた彼
その言葉を聞いてますます嬉しくなった



江「Aくーん、俺は？」



『勿論、光栄に決まってるじゃないですか。というか、イベントで会えるだけでも幸せだったのにっ！』



...まぁ、僕だけじゃないことは分かっていたけど...



ここで、江口くんが席を立ってトイレに向かった
つまり、2人きりの空間に



なんか、少し緊張してしまう
それは末吉くんもみたいで、もう少ししか入っていないコップを
何度も傾けていた



「飲まないの？」


『えっと、僕お酒を飲み過ぎると酷いらしいので....
今日も鳥海さんに飲み過ぎるなと念を押されました』



あははと、笑う末吉くん



確かにお酒弱そうな感じはするな



...でも、ちょっとだけ酔った彼も見たみたい気もする



なんてことは勿論言わないし言えないけど



そこで江口くんが帰ってきて
そこからまた1時間くらい雑談


また明日もライブがあるということで末吉くんは帰った



話してみて分かったこと


・謙虚
・気が利く
・超絶天使


村「江口くん...あのこ僕にちょうだい」



江「ぜっっっっっっったい、やらない」

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