歌い手の僕と男性声優【男主】

20話　石川side ページ22

→ @石川界人オフィシャル(再)
最近、僕登場しすぎです
これから、1ツイートごとにケーキ1つ買ってきてね
買うよね？



さっきのツイートに本人からのコメントがきた



最近は、ありがたいことに仕事が忙しく
家に帰っても中々話す機会がなくて


だからこそAとどんどん親睦を深める先輩たちに嫉妬している自分がいて


かまって貰うために、こうやって名前を出し続けたのも事実なわけで


やった！


そう心の中でガッツポーズをする


「何、ニヤニヤしてんの界人くん」


携帯とにらめっこしていたら、
村瀬さんがその携帯の後ろからひょっこり顔を出した


石「久しぶりに会話が出来てちょっと喜んでるところです！Twitterでですけど..」


村「ぁー、もしかして琥珀って人？最近、界人くんTwitterに上げてるよね、名前」


石「俺の従兄弟なんです、可愛いでしょ〜？」


そんな俺の言葉に
うんうんと、頷きながら

村「あんなにショートカットが似合う女の子は初めて見るな」


そう言った


石「ぁ、あれ男ですよ？」


村「ぇ！？まじで？..失礼なこと言ったかな」


ごめんなさい、

手を合わせて謝る村瀬さん


確かに女の子にも見えるし、身長も男性の中だと割と低い方だから間違えるのも無理はないよなー

口元隠してるし尚更


はぁ、とまた大きなため息をつく


会話できた嬉しさもあるけど
やっぱり直接話したいという気持ちのほうが大きい


あわよくば、抱きついて疲れを癒やしたい



そんな切実な願いが体にも溢れ出ていたようで
思わず目の前にいた村瀬さんに抱きついてしまっていた←


村「わぁっ、ちょ、僕そんな趣味はないって！」


石「どうすればいいですかぁぁぁあ」


村「わかったから、とりあえず離して！」


話しているうちに段々、
Aに対して興味を持ったようで
村瀬さんまで話してみたいな、なんて言い始めて


もう、ライバルが増えるのは結構です！！
でも


村「でもさ、住む場所は違ってたとしても小さい頃から知ってるわけでしょ？1番彼のことを知ってるのは界人くんな訳じゃん。自信持ちなよ、らしくない」


こんなアドバイスを下さって、改めていい人だなって思った



そうだよな、1番知ってるのは俺なんだし
頑張ろう


そう思うことができた


村「Aくんか...いつか会えるかな」



そう呟いてたなんて、俺は知らない

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