歌い手の僕と男性声優【男主】

12話　寺島side ページ14

とあるアニメのアフレコ収録に行く前に
寄ったコンビニで出会ったあの子

細くて、小さくて、
女の子って言われても納得するくらいの綺麗な顔
マスク越しでも分かる美人感

25歳だって聞いたときは本当に驚いたけど



寺「達央、あのさAくんってどんな人？」


隣に座って台本を読み直してる達央の右腕を突く


達央「何であいつのこと知ってんの？」


寺「今、シェアハウスしてんだよね？
まもちゃんがすっごい話してきたし、今日コンビニでナンパされてたから助けたんだよね」


達央「ナンパ！？...ったく、何やってんだよ」


まるで親か！
そんなツッコミが似合う、その反応に
なんて言えばいいか分からないけど達央をこんなふうにさせるなんて...
ますます興味が湧いた


「なになにー？なんの話？」


お菓子を片手に話しかけてきたのは代永さん


達央「なんでもねーよ」


代「いやいや、ちゃんと聞こえてたんだからAくんだの、ナンパだの
って、その子誰？」


達央「...俺の恋人」


寺「嘘は止めなさい」


達央「..同居人だよ、今シェアハウスしてんの」


代「ぁー、裕貴が言ってたやつか」


いいなー、そんな可愛い子とシェアハウスなんて
もう一度ちゃんと話してみたい


そんな気持ちが湧いて
達央に会わせてくれないかお願いをすることにした


寺「会わせてよ、ちゃんと話してみたいし」


俺のその一言に便乗した代永さんも
俺も話したいっ、と目を輝かせた



達央「やだ」



代「いいって！じゃあ、この収録が終わったあと直行ってことで」←



寺「ケーキ買っていきましょ！」



達央「ちょっ、おい！誰もいいなんて言ってねーよ！？」



断る達央に
強引に約束を取り付け、
すたこらとアフレコの準備を始めた俺達だった←

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