崖っぷち家政婦です。4

ツアー中の僕達。3 JN ページ11

JN side




ジョングギがスマホに何やら打ち込む。


JK僕のお菓子、食べてませんか?

しばらくして返事が来る。

A食べてないよ、チョコレートとかポテチとか食べてないよ。


JK『食べてんじゃん！絶対食べてるよ！』


ジョングギが笑いながら言う。


JK食べたでしょ。怒らないから。おいしかったですか?

Aめっちゃおいしかった。ポテチが甘しょっぱくて最高でした。



JK『ふふっ。』

JN『アッヒャッヒャ！』


あ、つい笑ってしまった。


JK『なんですかヒョン！勝手に覗かないでくださいよ。』


ジョングギが顔をしかめながら広間を出て行く。


ジョングギがこの3週間スマホを見ていきなり笑ったりしてたのは、ヌナとのカトクのせいかぁ。納得。


どうやら皆生活の一部にヌナが入り込んでいるみたいだ。


ｳﾞｰｯ

僕のスマホが震える。

Aヌナからの電話だ。



「なぁにー？」


A《明日、家族に韓国料理を作ってあげようと思うんですけど、あまり辛くなくて日本人も好きそうな料理教えて下さい。》


「じゃあ、ジンニム あいしてます っていってくれたらぁ、おしえますー。」


A《あっ、それなら結構です。》



それだけ言って電話を切ってしまったヌナ。


なんだよぉ〜照れなくてもいいのに。


仕方がないから僕が掛け直す。



「ジンニム おねがいします。っていってよ。」


A《…はぁ。ジンニム お願いします。》



ふふふ。ヌナは最後には必ず折れてくれるんだよねぇ〜！

僕はヌナに料理名を教えてあげる。


A《ありがとうございます。ググって作ってみますね。それでは。》



あまり愛想はないけれど何か困ったことがあれば結構僕を頼ってくれるヌナ。


多分この3週間、ヌナから電話をかけてくれたのは僕だけじゃないかな？と思っている。


それがすごく嬉しくて愛しくて。


ヌナと会えるまであと1週間。


会ったら何をしてやろう？ヒヒヒ。


楽しみがあるから頑張れる、皆もそうだよね。


結局僕の生活の一部にもヌナが入り込んでいることに気づいて、笑った。

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