崖っぷち家政婦です。5

NJ & JH 7 ページ17

JH『嘘でしょ？乗れないの？』


NJ『おかしい。日本は自転車大国だと聞いたのに。』


『乗れてたんだけど…なんでだろう。』


JH『最後に乗ったの、いつ？』



『わかんない。覚えてない。』


NJ『それは…十○年前と言うことでしょうか。』


『…。』


NJ『大丈夫ですよヌナ、一度出来た事は体が覚えてるものです。ちょっと練習しましょう。』


JH『俺が軽く後ろ支えてあげるから、ナムの方に漕いでみて！』




『あ、あう、あう、ひぃ。』


ヨロヨロとナムジュンさんの所に向かう。



JH『そうそう、乗れてるよヌナ！』


『ホソクさん〜、は、離さないで〜…』


JH『うっ』


『ぎゃあ』


ガシャーン！



『離さないでって言ったのに！』


JH『ごめん！だってヌナが可愛いこと言うから…もっかい言ってよ。』




NJ『代わります。』


ナムジュンさんがため息を吐いてホソクさんと代わった。




NJ『ヌナ、真っ直ぐ前を見て進んで下さい。本当に危なくなったら俺が絶対に支えますから。』


『絶対だよ。』


再びヨロヨロと進む。


NJ『ヌナ、いけそうですよ！』



『あ〜、ダメ！いや、いや、こわい〜…！』



NJ『……。』



『あっ、やっ、うぅ、あっ』



NJ.JH『……。』




『…あれ？乗れ…た？乗れてる！わーい！』



ブレーキをかけて後ろを見ると、少し離れた場所で前屈みになっている2人がいた。



『おーい、何してるの？』


私はヨロヨロと自転車を漕ぎながら2人の元へ向かう。



NJ『ヌナ、ちょっとストップ。』


JH『今は来ないで！ちょっと待ってて！』



えー？せっかく乗れたのに…。


2人が大声で言うから黙ってそれに従う。



NJ『やばい、』


JH『何？ワザとなの？あんな声出すなんてさ…』


NJ『こんな事で…』


JH『こんなの中学生以来だよ、なさけな…』


NJ『テヒョンイの円周率戦法で抑えるか…』


JH.NJ『3.141592……』



えっ、怖っ。

2人がなんかブツブツ言っている。



私はヨロヨロと自転車を漕いで離れた。

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