崖っぷち家政婦です。5

YG & JM & JK 9 ページ2

『…いい歳こいてスネないで下さいよ。』


YG『いい歳こいて迷子になる奴に言われたくねえわ。』


くぅう！憎たらしいな！



JM『え、なにこの空気。』


私の天使ジミンさんが良いタイミングで戻ってきた。


JK『ラーメン来てる。』


子ゴリラは空気を読めないのか、はたまた読まないのかドカッと椅子に座って割り箸を豪快に割った。


『ユンギさんがスネました。』


私も割り箸を割ってラーメンを一口すする。


JM『ヒョンが？珍しい…何かあったの？』


そ、それは…。


YG『このヌナ俺とキスしてるのに他の男の事考えやがった。』


『げほごほ』


ラーメンが変なとこに入った！

仮にも弟達の前で そんな事言う！？


JK.JM『………。』


黙っちゃったじゃん。


JM『…それは嫌ですね。』


え？


JK『それはヌナが悪い。』


ええ！？


2人はラーメンを食べながら私を責める。


YG『だろ？ひどい女だよ。』


JK『そもそもヌナは俺達の扱いが雑なんですよ。』


JM『あ〜、それはちょっと感じるよね。明らかにマネヒョンとは態度が違うし。』


YG『そうそう。２人っきりでいる時ぐらい集中して欲しいもんだわ。』


3人が代わる代わる私の悪口を言って盛り上がっている。


何故私が悪者になってるのか本気でわからん。


だけど3対1は分が悪いので黙ってラーメンに集中する。


JM『それにヌナはちょっと隙があり過ぎると思いませんか？もうちょっと意識を高く持って自衛して欲しい。』


JK『え、でも防御力高すぎると色々と困りますよ。色々と。』


JK「すみませぇん、かえだま、くださぁい。」


JM『なんで2回言ったの？でも、確かにそうなると色々と困るね。』


JM「ぼくも、かえだま、くださぁい。」


YG『まあ、このとぼけたヌナは意識高めるとか無理だろ。』


『…。』


ひどい言われようだ。


だけど口を挟むとややこしくなるから何も言わない。

面倒はごめんだ。


てかユンギさんめっちゃ喋るじゃん。

………
……
…

ラーメンを食べ終えて店を出る。

ここは結構賑わっている繁華街なのでそろそろ移動しなくては。

もうすぐ学生達の下校が始まる。

そうなるといくら変装しているとはいえ、きっとバレてしまうだろう。


『そろそろ車まで移動しましょう。もうすぐ学生達が下校してきます。』


JM『もう終わりかぁ。』


JK『すぐ終わっちゃいましたね。』


YG『楽しいとあっという間だな。』



私達は少し賑やかになってきた繁華街へ歩きだした。

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