3年A組---人質って...先生どうして---5

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『さくら...それなんで知ってるの？』

さくら「ごめん、前に喋ってるの聞こえちゃって」

『あ〜ね』

唯月「分かんない」

『えっ？』

唯月「そもそも本当に叶えたったのか...

もうよく分かんない

いろんな物犠牲にして...失って

もう後戻りできなくなって

だから前に進むしかなくて」



唯月は私の知らない所でいろんな事を1人で抱えて苦しんで居たんだ



私の知らない唯月はこの唯月だったんだ




唯月「っ...何であんたにこんな話...」



唯月は鞄を持って教室から出て行こうとした



さくら「戻ってもいいんじゃないかな

無理して進む必要ないと思う」



さくら...



さくら「そうだ！

新日の棚橋と柴田の泣ける話があるんだけど」

『げ...』

さくら「聞く？」

唯月「聞かない」



冷たくそう言って唯月は出て行った



さくら「うん...」

『プロレスの話は唯月には分からないって

唯月だけじゃなくて香帆に言っても分からなかった事でしょうよ』

さくら「...やっぱりそっか」



どうにか...どうにかして唯月を救いたい



唯月が何に縛られているのか



それを解いてあげたい






香帆「えっ？それって死ぬって事？」




さっきの香帆の言葉がずっと頭から離れない




『......さくら』

さくら「なに？」

『...ごめん


先生と2人きりにしてほしい』

さくら「えっ？


A...前から聞きたかったんだけど聞いてもいい？」

『なに？』

さくら「Aは先生の事が好き？」

『隼人と同じ事聞いてるね...w』



それが自分的には面白くてつい笑っちゃった




さくら「好きなの？」

『分からない


先生として好きなのかそれとも1人の男して好きなのか


まだ分からない』

さくら「...甲斐君は？」

『分からない...


私って何か最低な女だね』

さくら「そうでもないよ」

『...えっ』

さくら「Aが誰を好きになろうがそれはAの人生でしょ？

それに前に言ってたじゃん

好きになっちゃいけない人なんて居ない


って...だから、甲斐君か先生のどっちかを好きになっても後悔しないようにね？」

『さくら...うん、分かった』

さくら「よしっ！

じゃあ...美術室に居るね」




そう言いさくらは教室から出て行った




本当に...ありがとう

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