寝不足の原因は�� ページ28
「特に近藤さんは、元々あっちの欲が強いんだ。ここ何ヶ月も抑え込んでた分が一気に爆発しちまったって、おかしくはないでさァ。」
「ちょっ、やめて！総悟！」
「…。」
ほらトシが黙っちゃったじゃん！
「ま、まぁなんだ。前も言ったが、屯所の中だ。全くするなとは言わねェが、その…音とか声とか、な。気を付けろよ。」
「きっもち悪ぃなァ、土方。顔を赤らめるんじゃねーやィ。」
「うっせーよお前は！」
ギャイギャイとする2人を横目に、トシの怒りの矛先が自分に向かなかったことに安堵する。
でも確かに、ここ数日の自分の行動は反省すべきかもしれない。
記憶がなかった数ヶ月の時間を埋めるかのように、彼女を求めすぎていた。恥ずかしながらも、毎回受け入れてくれるAちゃんに甘えてしまっていたな。
よし、今夜謝りに行こう。
そう俺は決めた。
コンコン、と医務室の扉を叩く。
はーい、と昼間よりは抑えられた音量で、聞き慣れた間延びした返事がある。もう風呂に入った後だったのか、寝間着姿になったAちゃんが出迎えてくれた。
彼女の私室に通され、座卓の側へ座るよう促される。
『お酒にしますか？』
「いや、今日はやめておくよ。」
そういうと彼女はそうですか、と言って温かいほうじ茶を入れ始めた。香ばしい香りが部屋に広がる。
『近藤さん、今日は山崎さんがですね…』
仕事が終わった後、Aちゃんの部屋に行って一緒に酒やお茶を飲み、その日あった何気ないことを話す。そのまま泊まって、夜を過ごし、明け方自分の部屋へそっと戻る。ここ最近、俺はそんな生活をしていた。
ケラケラと笑う彼女を見てると、1日の疲れやなんやらがじんわりと溶けていくようだった。
会話がふっと途切れた時、そっと彼女を抱き寄せる。Aちゃんは一瞬体を固くするが、すぐに俺の胸元に寄り添ってきた。
そのまま彼女の頬に手を添え、そっと口付ける。
最初は浅く、だんだん深く。
いつもならこの後、部屋の電気をリモコンで消してそのまま…。
そのまま…。
「っあー！だめだ！我慢我慢！」
突然離れた俺に驚いたのか、Aちゃんが目をパチクリとする。
『ど、どうしたんですか近藤さん。』
「今日は我慢しようと思ってたのに！やっぱり目の前にすると無理ィィイ！」
ジタバタとする俺を見て、Aちゃんは益々分からない、と言った顔になった。
俺はなんとか落ち着きを取り戻し、昼間トシが言っていたことを話した。
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まつ - 近藤さんの優しさや芯のある強さを繊細に描いてくださりありがとうございます！月花さんの性格や言動も、誇り高く賢さを感じてとても好感が持てました！ (4月24日 13時) (
レス) @page46 id: 9000a0584e (このIDを非表示/違反報告)
岡Ｐ(プロフ) - 素敵なお話しですね。優しく、愛情深い近藤さんの魅力が溢れ、胸ときめきながら読ませて頂きました。これからも素敵なお話し楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月22日 4時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
こたつむり(プロフ) - 心咲さん» やる気が出るコメント、ありがとうございます！続編はかなり遅くなるとは思いますが、必ず完成させますのでどうかお待ちくださいm(_ _)m (2018年12月6日 8時) (レス) id: 88093f805b (このIDを非表示/違反報告)
心咲 - とにかく最高!素晴らしい作品です(^^)本家の本になってくれたらと思うほどの作品です♪近藤さんファンにはたまらないです！続き楽しみにしてます♪ (2018年12月3日 10時) (レス) id: efaa18aec6 (このIDを非表示/違反報告)
こたつむり(プロフ) - ななしさん» 正しくは"力不足"でした…。ご指摘、ありがとうございます！ (2018年11月27日 23時) (レス) id: 88093f805b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたつむり | 作成日時：2018年9月25日 0時
