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ガタンゴトン…
水族館からの帰りの車内
三人がけの席の端っこに俺達が座り、
真ん中に大ちゃんが座っていた
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「さっきまではしゃいでたのに、もう寝ちゃったね」
A「ふふ、大ちゃん電車好きなのに残念。水族館、たくさん楽しんでたもんねぇ」
電車がホームに来た時は『でんしゃだー!』
ってはしゃいでたくせに…
席に座った途端、静かに寝息を立てだした
そんなところが子供らしくて、
大ちゃんを愛おしく思う瞬間だった
「けどさ、Aは大ちゃんより楽しそうだったよ?」
A「えっ、そ、そんなわけないでしょ!」
「だって、ちゃっかりダイオウグソクムシのマスコット買ってるし…」
帰りのおみやげコーナーで、
マスコットをこっそりカゴに入れてるの…
俺は見たよ?
A「それは…、最初は気持ち悪かったけど、ずっと見てたらなんか可愛く思えてきて…」
ちょっとからかっただけなのに、
唇をツンと尖らせて上目遣いで必死に
言い訳を考えるAがすげえ可愛くて…
思わず抱きしめたくなった
「可愛いのはAじゃん…」
A「…へ?」
やっべ…!
いつも大ちゃんが居たから、
こーゆー発言はずっと控えていたのに…
目を丸くして俺を見るA
もっと驚かせてやりたい…
俺にそんな悪戯な気持ちが芽生えた
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ちゅっ!
A「…な、」
「ほっぺだし、いいでしょ?」
俺の唇が触れたほっぺたを片手で抑えながら、
魚みたいに口をぱくぱくするA
やべ…、マジで可愛い…
「大ちゃん起きたら、不思議がられるよ?」
人差し指でAの鼻をつついてやると、
何かに気づいたのか、
次は真っ赤な顔で俯いてしまった
「A?」
あれ?やりすぎた…?
俺が少し焦って名前を呼ぶと
君は顔を上げ、真っ赤な頬とうるうるの瞳で
俺を見つめた
A「りょ、涼ちゃん…ここ、電車…」
は?電車って事に気づいてなかったの?
A「は、恥ずかしいんですけど…」
車内には人はまばらで、
俺らの事を気にしている人なんて誰もいない
なのに、電車ってだけでそんなに照れる
Aを見ていたら、
また急に愛おしさが込み上げてきて…
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キラワレモノ - 69.999hit…(=゚ω゚=)おめでとうございます! (2016年10月21日 17時) (レス) id: 1bf65c8a09 (このIDを非表示/違反報告)
るりこ(プロフ) - のぐさん» のぐさん、はじめまして!とても涙の出るエピソードですね…。私自身、子持ちなのでそういうドラマなんかを見ると一瞬で涙が溢れてきてしまいます。暗いシーンもこれから何度かあるかもしれませんが、時々出てくる大ちゃんに癒やされてください!最後までよろしくです♪ (2016年10月4日 0時) (レス) id: 9f96cd2ef3 (このIDを非表示/違反報告)
のぐ(プロフ) - 私の姉が助産師をしています。時々、母子どちらかが助からなくて涙で目を腫らして帰ってきます。なんか...考えさせられちゃいますね。命懸けって思うと一人一人の命の尊さを改めて感じちゃいます。 (2016年10月1日 1時) (レス) id: d7e8adc377 (このIDを非表示/違反報告)
るりこ(プロフ) - ゆりさん» ゆりさん!お久しぶりです(///ω///)お返事遅れてしまい申し訳ありません(;_;)わわ、優しい言葉をありがとうございます(;_;)お話の展開もかなりゆっくりですが、それに付いてきてくれて本当に感謝です…!これからもよろしくお願いします(*´ `*) (2016年9月30日 8時) (レス) id: 9f96cd2ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 体調大丈夫ですか?(;Д;)無理だけはしないでくださいね!ゆっくりで大丈夫ですよ(*˙˘˙*)楽しみに待ってます! (2016年9月26日 7時) (レス) id: d3f6ed5931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るりこ | 作成日時:2016年9月16日 0時