完璧少女は造られた【鬼滅の刃】第一章

・憐憫 ページ4

胡蝶side




館「新しい柱が来るよ」



穏やかな快晴の日。

お館様が何故か憐憫の情を目に映し出しそう仰った。




館「入って良いよ」



お館様に呼ばれ私達の前に出てきたのはとても綺麗な顔をした女の子だった。


綺麗で艶のある髪の毛先、瞳は黄金のように輝いている。



ただ一つ気になるのは瞳に何も映し出していないところか……



A「お初にお目に掛かります。
幻中Aと申します」



とても丁寧な言葉遣い。


けれど台詞のように聞こえてくるのは気のせいでしょうか……




お館様「Aは柱の最年少になるから、仲良くしてあげてね」



柱「！？」



これは驚きました。


最年少ということは時透君よりも歳下ということ。
十三歳あたりでしょうか。


でも初見ではとても十三の少女には見えない。

確かに上背がとてもあるというわけでもないですが、容姿がとても美しく大人びている。

それだけではなく、立ち居振る舞いも十三には見えません。
まるで完璧を詰め込んでいるかのような……




お館様「A、皆んなと話したいことがあるから……
一度下がってもらって良いかい？」



普通なら不思議がるところだろうにAさんは何一つ考えていないように間髪入れずに「御意」と答え、一度退室した。


私はあの子が気になります。



胡蝶「お館様……、あの子は…」



お館様「しのぶは少し勘づいているかな…」



お館様「私の子供達に、Aのことについて話しておかないといけないことがあるんだ」



お館様は微笑んでいるけど真剣な顔と声色だった。



お館様「Aは──────」

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