06.ペナルティ ページ8
「どんな
そうきっぱりと言い張るあたり、場踏みしてるなあなんてこの場にあるまじきことを考える。
「……ふーん……。＿＿＿＿丁度いいや。お前らの他に数人、一年が入る予定なんだ。そいつらと三対三で試合やってもらおうか。毎年新入部員が入ってすぐ雰囲気見る為にやってる
「でも、三対三……ですか？ おれ達側のもう一人は……」
「ねえ、私、他の一年って知らないんだけど」
「浦塚は黙ってて」
「な ん で ？」
鬼だ。菅原はただの鬼だ。
澤村が田中の方を見て口を開いた。
「田中、お前当日、日向達の方入ってくれ」
「えェ！？ 俺スか！！？」
「こういう奴ら嫌いじゃないって言ったろ」
いつの間にそんな面倒くさいことを言ってしまったんだ田中。
しかし「関わるのは面倒くさい」と言う田中がやっぱりいちばん面倒くさい。
「問題児を牛耳れんのは田中くらいだと思ったんだけどな……」
「……っしょぉぉがねぇなあああ！！ やってやるよ！ 嬉しいか！？ オイ！！」
田中が日向君の肩を叩くと日向君が「うぐっ」と声を漏らす。ふつうに痛そう。何せうちの部活の中で田中はスパイクの威力No.2を誇るし。
「＿＿＿＿＿で、お前らが負けた時だけど、少なくとも俺達三年が居る間、影山にセッターはやらせない。もちろん顧問の了承も得た上でな」
「ば……ムグッ」
影山君はセッターだから実力発揮できんのに何言ってんのって意味で『馬鹿なの？』って言おうとしたら菅原に口を塞がれた。
「マジでちょっと浦塚黙ってて、今口挟んだらお前死ぬから！」
「！？」
「単なる
影山君の顔が一気に強ばるのが見えた。
「……どうした？ 別に入部を認めないって言ってる訳じゃない。お前なら他のポジションだって余裕だろ？」
「俺は！！ セッターです！！！」
「＿＿＿＿勝てばいいだろ。自分一人の力で勝てると思ったから来たんだろ」
「えっ、おれは！？ おれも居ます！」
「＿＿＿＿
「おれも、おれも居ますよーっ」
(日向君可哀想……)
(それは俺も思った……)
「いいな」
澤村はそれだけ言い残して体育館の扉を閉めてしまった。
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昆布の神(プロフ) - 虹四葉さん» コメありです！ 烏野大好きです……。おまけ話みたいになるんですけど、浦塚さんはお勉強をよくしているので甘党という設定になっていて、それゆえに悩みがあんなエグいことになっています() (2021年9月3日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
虹四葉(プロフ) - コメント遅れたけど、烏野メインは最高です昆布様。あと、浦塚さん.....ココアにキットカットは流石に甘すぎるのでとりあえずヤバイっす。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2021年5月4日 8時
