27.カッコイイ ページ30
「大丈夫大丈夫、なにか掴めそうならトコトンやりな」
澤村が月島の肩に手を置きながらそう言った。
「跳んでる時は独りでも、後ろにはちゃんと俺達がいるし、点は
そうして澤村がドッと東峰の腕を叩いた。痛そう。って、そうではなくて。
「大地！ 旭にプレッシャーかけんなよ！ 傷ついちゃったらどうするんだ！」
「……」
「東峰がブロックに捕まりだしたらやばいしやめときなよ」
「……」
「そうですよ！ ガラスのハートなんだから！」
「…………」
「もうやめてあげて！！」
その後、段々と日向と影山な柔らか速攻(命名)が安定するようになったものの、相手のキャプテンが前衛に上がってきてから音駒側の攻撃に安定感というか、熟練感というものが出てきた。
「……ねえ菅原、あの一番が主将だよね？」
「え、あ？ そ、そうだけど……」
「あのカッコイイ掛け声といい……もしかしたらかなりの強者なのかもしれない……」
「浦塚！？」
烏野がようやく二十点台に乗り、22(音駒)−20(烏野)になったところで、音駒が一回目のタイムアウトをとった。
しかし音駒に一切焦りは見えない。
「やっぱカッコイイ……惚れそう……」
「結婚したのか……俺以外の奴と……」
「菅原とは結婚してないんだけど」
「ネタだよネタ、なんでわかってくれないの！？」
「なんでキレだすの、意味わかんない！！」
菅原との喧嘩をひと通り終えて試合は再開され、現在は音駒のセットポイントだ。
今のローテの前衛には日向と東峰がいるからデュースにはなるものの点を取れるチャンスは大いにある。
東峰がスパイクをするものの音駒のリベロに拾われる、が、烏野のチャンスボールだ。
でも、何度うっても音駒は返してくる。
リベロが返したボールがネットにかかり、願わくば落ちろと思ったのだが、二番に拾われ、床に落ちる寸前でセッターに拾われ烏野側に返ってきた。
「ヤバい！ 下がれ、下がれ！！」
＿＿＿＿＿イン。
虚しくもボールは烏野のコートに落ち、練習試合は音駒の勝ちとなった。
みんなにドリンクとタオルを配ろうと、あらかじめ用意していた箱から出そうとすると、日向が「もう一回！！」と叫んだ。
「おう、そのつもりだ！ “もう一回”がありえるのが練習試合だからな」
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昆布の神(プロフ) - 虹四葉さん» コメありです！ 烏野大好きです……。おまけ話みたいになるんですけど、浦塚さんはお勉強をよくしているので甘党という設定になっていて、それゆえに悩みがあんなエグいことになっています() (2021年9月3日 22時) (
レス) id: aca7717c5b (このIDを非表示/違反報告)
虹四葉(プロフ) - コメント遅れたけど、烏野メインは最高です昆布様。あと、浦塚さん.....ココアにキットカットは流石に甘すぎるのでとりあえずヤバイっす。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 550a2fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昆布の神
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fullmoon721/
作成日時：2021年5月4日 8時
