最狂の天然鬼が愛したのは【時透無一郎】〜三束〜

向日葵　〜九十五輪〜 ページ7

時透Side



玉壺の拳(昆布)がAに当たってしまった。


Aの反応速度が鈍っているように見える。

それにAは再生能力が低いから……






と、思っていたがAは瞬く間に拳(昆布)が当たり鮮魚になった部分の左腕を再生していた。


何、この再生速度。

こんなにも速い再生、見たことがない。



その驚異的な再生速度に玉壺でさえ驚いていた。



それも当たり前だった。



だってあの再生速度








上弦を上回ってる…………









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
玉壺Side



あの娘の再生速度


おかしい




無惨様が言っていた限りでは、あの娘は血鬼術の威力や身体能力が高い代わりに体力、そして再生能力が低いと言っていた。



だというのに


今まったく疲れているような様子もなく、さらに一瞬にも満たない驚異的再生速度。



そういえば


あの娘は無惨様を唯一追い詰めた始まりの呼吸の剣士の一族だと……



その一族が鬼として覚醒した姿がアレだというのか？




しかし、それもまたよし。



恐らくあれは一時的な覚醒状態。

無限には続かない。



暫くすれば元通りに戻るのだろう。


そこを狙って捕らえれば良いだけの話だ。

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