蛇柱の継子さんどうやら恋をしたようです【我妻善逸】

芽生え　３４ ページ38

ASide



善逸「っねえAちゃん」



A「ん？」



善逸「Aちゃんって」



善逸は少し慌てた口調だった。



善逸「す、」



A「うん」



善逸は息を溜めた。




善逸「好きな人いるの？」









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
善逸Side



いざ聞こうとするとやはり少し慌ててしまう。




だけどAちゃんは優しい瞳で俺を見て次の言葉を待っていた。




そういうところだよ。



誰だって受け入れて温もりを与えてくれる。




そんな優しい君に惹かれたんだ。





俺は決意を固めて聞いた。







善逸「好きな人いるの？」




するとAちゃんは目を開いた。




A「うん…………」




Aちゃんは少し眉を下げて笑った。






A「いるよ。
初めて会った時からずっと好きな人がいるの」




なんとか想定内の視野には入れていたもののやはり本人の口から聞くとかなりツライ。


やっぱりこんな可愛い子には他につり合う男がいるんだよな……





善逸「そっか」



俺はただ一言、そう言った。



だけど優しい君なら俺の想いも受け止めてくれるかな。

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