蛇柱の継子さんどうやら恋をしたようです【我妻善逸】

芽生え　１２ ページ15

A「し〜はん、ただいま戻りました〜」



しかし返事は無かった。



A「任務かな？先に湯浴みでもしてようかな…」




お湯につかりながら今日の出来事を思い出していた。


──────Aちゃんに触れるな



そう言った善逸が眠っているのにかっこよく見えて、

鰻丼を前にした善逸が可愛くて、



…………あれ、私何考えてるの？






ふと、いつしかの蜜璃さんとの会話を思い出した。









蜜璃『Aちゃんは恋したことある？』



A『…無いですね。
師範の所に来る前に住んでた村でも仲の良い男の子とかも居なかったですし』



蜜璃『そうなの？Aちゃん可愛いんだから恋した方が良いわよ！』



A『……"恋"ってどんな感じなんですか？』



蜜璃『なんていうか……
好きな人のことを思うとね、胸がキュッて締め付けられて、嬉しくもあるんだけど苦しくもあるの！』



A『蜜璃さんは師範のこと思い出すとそうなるんですか？』



蜜璃『え！？いやだAちゃんったらーー！！！』









胸がキュッて締め付けられて、



嬉しくもあるし苦しくもある……





A「………考えるのやめよ」




私は頭までお湯につかった。







その後、酸欠しかけたのは言うまでもない。

芽生え　１３→←芽生え　１１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す