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54 ポートマフィア ページ10

樋口side

彩ちゃんが私を心配しています。
芥川先輩の隣にいたようです。

__お前の扶けなど要らぬ!誰の扶けも………!

………私は彩ちゃんに聞いてみました。
もし……

樋口「もし、芥川先輩が彩ちゃんの事を要らないと云ったらどうしますか?」

我ながら嫌な云い方です。

それでも彩ちゃんは怒りませんでした。

彩「そうだね。要らないなら出ていくよ。本当に要らないのならね。龍は自分で自分を強くしないと気がすまない所があるから、そういう時はいやがられても側にいるよ。
あとは、」

!!

本当に要らないなら出ていく………
私は………

彩「いっちゃんもそうでしょう?」



そうか………
私は彩ちゃんが羨ましいです。
芥川先輩の隣に居ることが出来て。

でも私は芥川先輩の後ろに居たい。
二人の後ろに。



家に帰りました。

『君は自分がこの仕事に向いていると思った事はあるかね?』

「………そんなの有るわけないでしょ。」

でも、私は芥川先輩の補助です。

彩ちゃんは強くて優しくて、きっと全てを受け入れてくれる…………そんな安心感があるんです。

だから信頼しているんです。
彼女の優しさを……

芥川先輩の役に立ちたい。

私は決意を新たにして、明日に備えて寝ることにしました。

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作者名:何でもオタク | 作成日時:2019年2月5日 23時

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