宵闇とLED ページ18
(高校生ver.)(とっても短編です)
暗い、
長い道に1人立っていた。
この暗さは夜の黒なのか、
はたまた触れると吸い込まれる黒なのか、
見た目には分からなくて。
どうしよう、
誰か呼ぼうとする自分と、
正面にいるのは
自分？
なんで？
声が出ない。
あぁ、きっとこれ、吸い込まれる方の
黒なのかもしれない。
深「A、A、」
『っ、、っめて、やめて、』
深「大丈夫、俺だよ？ふっかふっか」
分かってるよ、
でも、
やっと出せた声は震えてるし
頭の中で分かっていても「やめて」「ごめんなさい」
しか出てこない。
深「大丈夫…っ」
少し強引に起こされるとそのまま背中に
膝を入れられ、横抱きにされる。
『やめて、ごめんなさい…っ、』
深「だぁいじょうぶ…大丈夫…」
ごめんねふっか先生。
分かってるのに、どうしても、
分からない。
『…っ、』
深「…落ち着いた？」
私の顔を覗き込んで、ふっか先生もふぅっと
息を吐く。
深「ビックリしちゃったね、でももう大丈夫だよ」
トントンと背中を叩かれるリズムが心地いい。
『ふっか先生…』
一方的に抱きしめられていた状態から、
私もふっか先生を抱き締めた。
深「うん、俺はずっと居るから、大丈夫よ」
分かってるよ、なんて可愛くない言葉が
出そうになったけど。
それが聞けて満足して、また眠くなってきた。
、
fk side
深「…おやすみ」
ゆっくりと手を離して、寝かせる。
寝ようとAの部屋を通り過ぎた時に
部屋から聞こえた魘されている声にはっとして
入ると、顔を歪めて苦しそうにしていたA。
寝顔を見ながら、
今どんな夢を見たんだろう、なんて思った。
深「…」
小さな頃から悪夢と隣り合わせで、
寝るのが怖くなったり飛び起きて泣きじゃくりながら
ナースステーション来た事もあったなぁ。
どんな夢なのか、聞いたことがない。
でも小さかったAは決まって『暗い』と『やめて』をうわ言のように繰り返してた。
見る夢が変わったのか、
少し強くなったのか。
よし、ずっと居るからと約束した通り、
布団をここに持ってきて寝よう。
その間にもAが暗闇に引きずり込まれないように、俺は枕元の電球に光を灯した。
ぐっすり寝れるように。
君が幸せな朝を迎えられるように。
end.
(何となく書いて見ました)
(番外編なら何でも許されると思ってる私)
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あやめ - リクエストに答えてくださりありがとうございました！もう山下先生がかっこ良すぎて頭抱えてます笑いつかどこかでしょっぴーと山下先生が再会できますように。と心の中で願っています！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: 0480311a05 (このIDを非表示/違反報告)
ひーさん。 - いつもサブタイトルのセンスの良さに感激してます。すごく切ないのにあたたかくて、小説だと思えないほど感情が動かされます。折り紙の話はすごく勉強になりました。最近fulfillが更新されていなかったので見つけた瞬間大歓喜でした笑。次の更新も待ってます！ (2020年6月12日 10時) (レス) id: c79ef550b7 (このIDを非表示/違反報告)
のの - fulfill更新されてて嬉しいです！また、hopeがひと段落ついたら大きくなった主人公ちゃんも見たいです！ (2020年6月12日 1時) (レス) id: 4dd166471f (このIDを非表示/違反報告)
かずよ(プロフ) - さっくんの折り紙はそんな理由からだったのですね。hopeからの繋がり、ちょっと切なく、でもさっくんのような温かさを感じるお話しですね。 (2020年6月12日 0時) (レス) id: 2374a82ec8 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - hopeのお話大好きで毎日更新楽しみにしていました。こちらの番外編を見つけた時はやったー！！って喜んじゃいました(笑)マルさんが作る小説と出会えてよかったです！ (2020年6月7日 22時) (レス) id: 3dd81906cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マル_
| 作成日時：2020年5月15日 8時
