42話 ページ46
『それに、唯一の友達だと思ってた人に裏切られる事は相当ショックだった!』
あの時の事を思い出して自然に涙が出てくる。
『小さい頃からずっと一人で孤独だった私にとって美麗は天の光のような存在だった。この先もずっと親友だと思ってたのに……』
美麗「知らないわよ!なんで、私よりも大変な目にあってきた様に思ってるの?私の苦労も知らない癖に!」
『……うん、そうだね。確かに私は美麗じゃないから美麗の苦労は分からないし、分かれない。…でもね、それはお互い様。私の苦労も貴方には分からないよ。』
人それぞれ十人十色の苦労や悩みがある。
それに、寄り添って行くのが家族、分かり合うのが友達の役目だと思う。
私達に足りなかった事は多分そういうことだ。
美麗「ふっ…ざけんな!アンタなんか大嫌いよ!」
勢いよく私の顔めがけて動かされる拳。急な事だったから体が反応出来ない。
殴られる事を覚悟して目を瞑ったその時……
パシッ
横から入ってきた手によって私の顔面すれすれで美麗の拳は止まった。
入ってきた手の持ち主こそ…
悟「おい。何も悪くないのにAを殴ろうとすんな。」
美麗「ッッ!!アンタ誰よ!邪魔しないでくれるかしら。」
五条の掴んでる手から自分の拳を抜こうとしているが五条の力が強すぎてビクともしないっぽい。
悟「陰で話を聞いてたけど、オマエがやってることはただの逆恨みだ。自分の今までの不幸を全部Aの所為にしたいだけなんだろ。」
美麗「……チッ。」
美麗は少しの沈黙の後舌打ちだけして、立ち去っていった。
もう少しこの喧嘩?が続くと思ってたけど五条が来てくれたお陰で収まった。
ただ、私も全部が悪くないという訳ではないため、少し罪悪感が湧いてくる。
それに気づいたのか、五条が
悟「あんな奴に罪悪感なんて湧かなくていい。アイツの人生はアイツが選んで来た道だ。Aは何一つ間違ってない。」
五条がこんなに頼りになるなんて…。
全てを肯定されたような気がして胸が温まった。
悟「さ、早く帰ろうぜ。人が多すぎて酔ってきた。」
『そうだね。五条…』
悟「ん?」
『ありがと。助けてくれて。』
悟「大事な
五条の悪戯に成功した子供の様な笑顔が輝いて見える。
あ〜。本当に良い友達を持ったな。
『ふふふっ。』
改めて気付かされた瞬間だった。
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ルルリア(プロフ) - マニ。さん» マニ。ちゃんコメントありがと〜!私もそう言ってもらえて、すんごく嬉しいよ!これからも見てくれると嬉しいな! (1月1日 10時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ルルリアさん» ✉️。続編見たよ!すんごく面白い!💝、これからも無理せずに頑張ってね!☺️ (1月1日 9時) (レス) id: 41ecfa48e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - 都愛さん» 面白いって言ってもらえて、とぉ〜っても嬉しいです!!テスト結果も褒めてくれて、ありがとうございます✨いや〜100点を取れなかったの、悔しかったなぁ〜笑 これからも読んで下さいね!!コメントありがとうございました! (11月9日 16時) (レス) @page30 id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
都愛 - テストの点めっちゃ高いですね!!尊敬します。後、話もすごく面白いです!これからもがんばってください。 (11月8日 23時) (レス) @page30 id: fc0af34533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ルカ | 作成日時:2023年8月22日 2時