2話 ページ4
瀬羽side
はぁ。何で高専なんかに入らないといけないんだ。
せっかく京都校で問題起こして退学になったのに…
〜〜〜回想〜〜〜
あの時、私は当主つまり父に呼ばれ、父の部屋に欠伸をしながら向かっていた。
『はぁ〜……んで、なんで私は呼び出されたんだろ。』
正直、呼び出された理由は心当たりがあり過ぎてわからなかった。
ハッ!まさか、お小遣いが足りなくて、◯億円の家宝を売ったことがバレた?
いや…もしかして、夜な夜な抜け出してギャンブルに行ってることか?
んー、わからん…
『失礼しまーす。おとー様、要件は何でしょーか?』
父「遅いっ!!呼び出してから、32分47.4秒経っているぞ!一体、何処をほっつき歩いてたんだ!?」
おーおー。相変わらず細かいこと…なんで、小数点第一位まで数えてんだよ。
それに、そんな怒鳴ると心拍数や血圧が上昇して、血流が悪くなって早死するよ?
『まぁまぁ、そんな怒りなさんな。こっちも暇じゃないんでね。』
父「……まぁ良い。それよりA、入学早々教師を殴って重症を負わせた上に退学とはどういうことだ!?家の名前に傷がつくんだぞ、どういうことか分かってんのか。お前は、次期当主兼女神なんだ。もっと行動を改めろ。」
うるさいうるさいうるさい。
人の話も聞かずに、家の名誉ばっかり。
こんな家クソ喰らえ。
私が当主になったらこの腐った家をリセットさせてやる。
父「学校は、東京校に行け。安心しろ、もう入学届は出してある。次はくれぐれも問題を起こすなよ。起こしたら、一生外出禁止だ。」
『は、なんで勝手に決めてんだよ。私の考えもちょっとは尊重してよ。』
父「次期当主なのだから、教養をしっかり身に着けるのは当たり前のことだろう?皆、お前に期待してるのだからな、その期待は決して裏切ることの無いように。」
そう言うと、父は立ち上がり私の肩に手をポンと置くと立ち去って行った。
〜〜〜回想終了〜〜〜
そして、私は教室の扉の前にいる。
まぁ仕方ない、出来るだけ面倒事は避けて平穏に暮らしてちゃちゃっと卒業してやろう。
家の言う事を聞いてるみたいで癪に障るが…
夜蛾「〜〜。それでは、次に転校生を紹介する。入ってこい。」
呼ばれたらしい。
緊張してないのか、と言われると正直してる。私だって緊張するし、友達が欲しい。
落ち着かせる様に深呼吸し、扉に手をかけ、開けた。
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ルルリア(プロフ) - マニ。さん» マニ。ちゃんコメントありがと〜!私もそう言ってもらえて、すんごく嬉しいよ!これからも見てくれると嬉しいな! (1月1日 10時) (レス) id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ルルリアさん» ✉️。続編見たよ!すんごく面白い!💝、これからも無理せずに頑張ってね!☺️ (1月1日 9時) (レス) id: 41ecfa48e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルルリア(プロフ) - 都愛さん» 面白いって言ってもらえて、とぉ〜っても嬉しいです!!テスト結果も褒めてくれて、ありがとうございます✨いや〜100点を取れなかったの、悔しかったなぁ〜笑 これからも読んで下さいね!!コメントありがとうございました! (11月9日 16時) (レス) @page30 id: f93afeb2da (このIDを非表示/違反報告)
都愛 - テストの点めっちゃ高いですね!!尊敬します。後、話もすごく面白いです!これからもがんばってください。 (11月8日 23時) (レス) @page30 id: fc0af34533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ルカ | 作成日時:2023年8月22日 2時