戒めの支配者 (ページ6)

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支配者.005 ページ6

エスタロッサは微笑んだだけで何も言わなかった

「はぁ…A頼む」

と呆れたように首を振るゼルドリス

『ん、“侵入”＜インベイション＞』

人差し指をエスタロッサに向けてピンク色の光が
エスタロッサの頭にささる

そしてエスタロッサが今考えていることを読みとる

『《休もうぜ…久しぶりの外界だ》…だってさ』

ゼルドリスは「分かった」と言うと私の手を引き手頃の変形したところに座った

私も足をだらーんとして座った

そして横にフラウドリンがきた

『フラウドリン…座らないの？』

と未だ濃い顔のおっさんのフラウドリンに聞く

「ああ、大丈夫だ」

と遠くを見据えながら言うフラウドリン

『ふーん』

と、言った時にピクッと感じる魔力

「アルビオンが復活したようだ」

と私がいう前に言ったフラウドリン

その言葉に反応しフラウドリンを見る数名

「あの…玩具がねぇ…」

頬杖するメラスキュラ

『太いのがアッチで細いのアッチ』

とアルビオンの位置を指で指す

「バラけたな」

と言うゼルドリス

『まあ、一体でもそれなりに力があるからある程度は
破壊してくれると思うよ』

と目をゼルドリスに向ける

パッチリとゼルドリスと目が合う

「確かにそうだな」

と頷くゼルドリス

ゼルドリスが心配していたとのは壊されないかということ
大抵あの大戦の時は一つでは壊されるので二つタッグで出現させることが
多かったシングルなんてあまり出さなかった

それを今の現状では大丈夫だ、と私がいまさっき言って納得させた

『アルビオン、太いのどこかの国に接近中』

と感じた魔力で現状を説明する

「一国ぐらい破壊するぐらいやってほしいもんス～」

と蛸足を上げグルグルと回転させるグロキシニアが言った

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