20羽 ページ36
.
____________Aさん、起きてください。
赤「出かけますよ。
早く支度してください」
『…………え、?』
休日。
目覚まし時計のけたたましいアラームを手探りで止め布団に潜り込んだのであったが、赤葦くんにばさっと捲られてしまった。
冬の朝の冷たい空気が入って来る。
『…出かけるってどこに?』
赤「それは行ってからのお楽しみってことで」
冷えた床に足をついてしぶしぶ起き上がり、身支度を済ませる。
朝ごはんを食べ終わったタイミングでコートを着せられてマフラーをぐるぐるに巻きつけられた。
並んで駅に向かう。
ホームの群衆を掻き分けるようにして進んでいると、手を握られた。
驚いて突如繋がれた手をまじまじと見つめていたら、赤葦くんが躊躇うような素振りを見せてから
「…迷子になったら困りますから、」と素っ気なく告げた。
……少しだけ心臓が煩うるさい。
恋人みたいだな、なんて考えたら恥ずかしくなってきて、すぐに思考を取り払った。
自分だけが意識しているみたいでちょっと悔しい。
電車は満員で、ぎゅうぎゅうと壁に身体が押し付けられた。
自然と赤葦くんとの距離も近くなって、顔を背ける。
電車に揺られること20分。
車内でもずっと繋がったままだった手を引かれて電車を降りた。
随分と賑やかな街だ。
背の高いデパートが立ち並ぶ商店街を抜け、暫く歩くと観覧車が木々の間から顔を出した。
『…遊園地?』
赤「正解。前回来られませんでしたからね」
『楽しみにしてたの、覚えててくれたの』
赤「…まあ俺も、楽しみにしてましたから______」
俯いて耳をほんのり染める彼。
赤葦くんも、楽しみにしててくれたんだ。
…なんか嬉しい。
そういうことを打ち明けてくれるあたり、今日はどうやらちょっとだけ素直なようだ。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
お久しぶりです皆様。
と、り、あ、え、ず \_(・ω・`)ココ重要!
前期試験は終わりました(;´༎ຶٹ༎ຶ`)
後期試験までラストスパート、頑張ります!
息抜きに更新することもあると思うので、ちょくちょく見にきていただけたら嬉しいです。
372人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもち(プロフ) - ラブラドール・レトリバァさん» 東京はアニメの聖地ですよね。 ほんとに幸せでした。 やっぱりそう頻繁に行ける所じゃないので、毎回爆買いになってしまいます。゚(゚^ω^゚)゚。 行くたびに「東京住も。」って思いますよ。 近いうちに行けるといいですね!ご愛読ありがとうございます。 (2017年8月23日 0時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
ラブラドール・レトリバァ - 東京行ったんですね!羨ましいですなぁ…5万は貯めたんですけどね…なかなか行けない(´・ω・`) (2017年8月22日 22時) (レス) id: 6b31ba40ad (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 鯖さん» 本当ですか!?ありがとうございます!! 感動していただけるなんて思ってもみませんでした、、 嬉しいです! (2017年6月11日 1時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
鯖 - 何かとても感動しました! (2017年6月10日 15時) (レス) id: 7852d9062e (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - ラブねこさん» おおー!理解者またも発見!コメントありがとうございます!私は四月からJKデビューです← 東北地方はちょっとアレですね。ハイキューファンを殺しにかかってきてますね。一々叫びたいです( ^o^)<ンンンン!←← (2017年3月30日 14時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちもち | 作成日時:2016年12月28日 1時