【HQ】フクロウ拾いました。【赤葦京治】

１９羽 ページ32

「あー、A！

一緒にお昼食べよ〜」



昼休み。


友達に誘われて、机をくっつけてお弁当の布巾の結びを解く。


蓋を開けると栄養バランスの整った、彩りの良いおかず達が顔を出した。



…ああ、そうだ。

今日は赤葦くんが早起きして作ってくれたんだった。



自然と頬の筋肉が緩まる。




「あ、そうだ！ねぇA聞いてよー！創也先輩に彼女できたんだって！！」


『……え、そうなん』


「えっ？ショックじゃないの！？」



目を見開いて身を乗り出す彼女だが、自分はやけに冷静だった。



「前『先輩に彼女とかできたらどうしよう』って言ってたのAじゃん！」


『嘘、そんなこと言ったっけ…？』



彼女は呆れて脱力したように椅子に座った。



「どうしちゃったの最近。

ちょっと前までは先輩の話すると顔真っ赤にして『キャーッ』とか言ってたのに…」


『ああ、でも言われてみればそうだったかも。

今は……なんだろ、何とも思わないかな』



え〜つまんない、とウインナーを口に押し込む目の前の彼女。


つまらない人間で悪かったですねーと、私も卵焼きを口に入れた。



ふんわりとした食感に、ほのかな甘さが広がる。


赤葦くん、私が甘いのが好きだって言ったの、覚えててくれたんだ。




.





帰り道。


赤葦くんと一緒に帰れるのは久しぶりで嬉しくて、早歩きで駅前に向かう。


早めに着いたから、きっと赤葦くんはまだ来ていないだろう。



時計塔の下で携帯に手を伸ばした時、前方にいる赤葦くんと目があった。



『…先に来てたんだ』


赤「さっき着いたばかりですよ。

行きましょう」


さっき着いた、という割にはマフラーから覗く鼻は赤くて、きっと長い間待ってたんだろうと思う。



『私の方が先に着いたと思ってたのに…』



気を遣わせてしまっただろうか。









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おぉう( ˙-˙ )

あと４票で殿堂入りだ……。

これは……

続編の内容を考えておいた方がいいのか！？

(＾ω＾)


調子乗りましたすみません _( 」∠)_

埋まってきます。


評価＆コメント、ありがとうございます！

本当に励みになります。

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