17羽 ページ29
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トーストのいい香りに心地よく目覚める。
ふっ、と目を開けると眼前には銀色の髪を朝日に照らされた誰かが気持ちよさそうに鼾をかいていた。
……あれ、やっぱりさっきの夢じゃなかったんだ。
ベッドから降りてリビングへ向かうと、
これから私たちを起こしに行こうとしたのであろう赤葦くんとリビングのドアの前ですれ違った。
『…あれ、赤葦くんおはよう』
赤「あ、Aさん、おはようございます。
朝食作っておいたので先に食べててください」
ありがと、とお礼を言ってドアを開けると、リビングにはほのかな甘い香りが満ちていて、食欲をそそられた。
『……さすが赤葦くん、』
朝食のメニューはしっかりと栄養バランスが考えられていて、少し微笑ましかった。
料理の腕は私より上なんじゃないかと、毎回ヒヤヒヤさせられる。
某めざまし番組をぼーっと眺めながらトーストをかじっていると、ドアが開いて赤葦くんと一緒に銀髪の人が入って来た。
見知らぬその人と視線を交わすこと、約5秒。
ああっ!!!と急に大声を上げたその人に驚いて、声にならない悲鳴を上げる。
「この前八百屋にいた子じゃねぇか!!
木葉が話しかけようとしてた、」
『………は、い?
えっと、…人違いじゃないですかね』
「俺、木兎光太郎ってんだ。高3。
バレー部で、あかーしの先輩。よろしくな!」
『えっと……ボクトくん、…か。
私は高槻A、同じく高3です。
よろしくお願いします…?』
…同い年か。
しかし記憶のどこを探っても面識があった覚えはない。
あ、そっか!!とこれまた朝から大きな声で納得したかと思うと、ほら、と言って前髪を手で上げた。
『…?
………あっ、ああ!
八百屋の前で肉まん食べてた“特徴的な髪型の人”!』
「な??覚えてるだろ?
…てか覚えられ方俺かわいそうじゃね?」
髪を上げていた手を降ろすと、別人へと変貌した。
赤「お二人はお会されたことがあるんですか?」
目の前に座った赤葦くんに、唐突に質問を投げかけられる。
『んー、この前八百屋行った時に見かけただけ』
赤葦くんはそうですか、と呟いて
いただきます、と朝食を食べ始めた。
ボクトくんはなおもこちらを凝視しているかと思うと、数秒後に口を開いた。
木「………………は?え……
…あかーし、お前……
女の子の家に住み着いてんの!?!?」
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もちもち(プロフ) - ラブラドール・レトリバァさん» 東京はアニメの聖地ですよね。 ほんとに幸せでした。 やっぱりそう頻繁に行ける所じゃないので、毎回爆買いになってしまいます。゚(゚^ω^゚)゚。 行くたびに「東京住も。」って思いますよ。 近いうちに行けるといいですね!ご愛読ありがとうございます。 (2017年8月23日 0時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
ラブラドール・レトリバァ - 東京行ったんですね!羨ましいですなぁ…5万は貯めたんですけどね…なかなか行けない(´・ω・`) (2017年8月22日 22時) (レス) id: 6b31ba40ad (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 鯖さん» 本当ですか!?ありがとうございます!! 感動していただけるなんて思ってもみませんでした、、 嬉しいです! (2017年6月11日 1時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
鯖 - 何かとても感動しました! (2017年6月10日 15時) (レス) id: 7852d9062e (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - ラブねこさん» おおー!理解者またも発見!コメントありがとうございます!私は四月からJKデビューです← 東北地方はちょっとアレですね。ハイキューファンを殺しにかかってきてますね。一々叫びたいです( ^o^)<ンンンン!←← (2017年3月30日 14時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもち | 作成日時:2016年12月28日 1時