【HQ】フクロウ拾いました。【赤葦京治】

１５羽 ページ27

時刻は既に７時半に差し掛かろうとしている。



仕方ない、今日の夕飯はカップラーメンで済ませよう。



成長期真っ盛りの女子高生の夕飯が３分で済まされるとは……何事だ。


心の中で愚痴を吐きながら、軽いカップの蓋を開け、薬味を入れてお湯を注ぐ。



５センチ…せめてあと３センチは身長が欲しい。



赤葦くんと並ぶ時、いつも見上げなければならないので、その度に悔しさが蓄積されていく。


遥か遠く、赤葦くんの頭のてっぺんを
見つめていると、彼はその視線に気づいて少し嬉しそうに見下してくる。


ポーカーフェイスのくせに、からかうのもいい加減に………、


と、こそまで考えているうちに、カップラーメンは完成に近づいていた。



リビングのローテーブルに持っていくと、ソファーの上に寝かせておいたミミズクくんが復活していた。


一先ず安心だ。


ぼふんぼふんと、相変わらず跳ねている。



……っちょ、やめ、ホコリ飛ぶってば。



キッチンに戻って、二匹分の食パンを持ってくる。


『赤葦くーん、ご飯だよー、』


テレビの画面の前でじっとしている赤葦くんを呼ぶと、てってってっと身体を揺らしながら寄ってきた。




『…いただきまーす』



少し柔らかめの麺を啜る。


うん、栄養が偏ってる味がする。



薄い叉焼を食べようとした時、隣で食パンを啄んでいたミミズクくんが物凄い形相で目の前に来た。


星屑を敷き詰めたようなキラッキラの目で訴えかけているのは、たぶん、


__________肉だ。



叉焼を割いて半分あげると、嬉しそうに食べ尽くした。


塩分とか、大丈夫なのだろうか…。




食事を終え、勉強机に向かう。


各教科の苦手な単元の問題を、ひたすら解いていく。



１１時を回った頃、机の上で私が勉強しているのを見守っていた二匹は両サイドで熟睡していた。


んーっ、と伸びをして、教材を閉じる。

今日はこの辺でいいか。



二匹を起こさないように、そっとベッドに運ぶ。



寝る準備を整えて、自分もベッドに潜り込んだ。



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今日理科の授業で自然現象的なことを勉強してて、

『松川地熱発電所(岩手県)』っていうのが出て来て「あ゛あ゛ッ、これは……っ！！」と心の中で叫びました。


まっつん色気が十代じゃない。



地理でも

飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈で

飛騨→飛雄 赤石→赤葦 に

勝手に脳内変換されて２度見します。



もう末期だ。

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