１４羽 ページ26
『〜〜〜っさぶ…！』
家に着く頃には傘をさしていたにも関わらず、足元がびしょびしょに濡れていた。
レインコートの捲ると、ズボンの裾が水分を吸って重い色になっていて、絞ったら水が出てきそうだ。
『…このままお風呂入っちゃおうか』
脱衣所まで歩く。
廊下が濡れてしまったから、出てから掃除する手間が増えた。
湿気を含んだ服を脱いでいく。
ミ「ホッホォーッ、ホッッ！！」
赤「……」
さっきからミミズクくんの方が騒いでいる。
赤葦くんと初めてお風呂入ったときはこんなに鳴かなかったのに。
……あ、そうか、赤葦くんが静かだったのか。
ぴょんぴょん跳ねる元気のいいミミズクくんと、何故か眉間のあたりにしわを寄せている赤葦くんを桶に入れてお風呂に持っていく。
……赤葦くんがあんなにあからさまに不機嫌を顔に出しているのは初めてだ。
何か、してしまったのだろうか。
自分の行動の記憶を全て探ってみても、思い当たる節は特にない。
少し不安になる。
『…ねぇ赤葦くん、どうかした？』
表情を覗き込むと、ジロ、と隣を見た。
隣には、ミミズクくん。
目をキラッキラさせながらこちらを見ている。
……え？この子？
赤葦くんに視線を戻すと、彼は不機嫌なままため息を吐いている。
わからないものは仕方ないと、赤葦くんを掴んでわさわさっと体を洗ってあげる。
今日はミミズクくんもいるから、二匹分の世話だ。
手に持った感じ、ミミズクくんは赤葦くんよりも、なんていうか…身体がしっかりしてる。
筋肉質？と言うのだろうか。
ミミズクくんを洗い終えて二匹をお湯に浸からせた後、シャワーを浴びながら考える。
赤葦くんの友達ということは、すなわち………ミミズクくんも人間なんだろうか。
『ミミズクくん______て、え！！』
視線を落とした先には、ぐったりしたミミズクくんがいた。
『わっ！え、どうしよ…！』
漫画みたいに目をグルグルにしていかにもノックアウト！という感じだ。
体をすぱぱっと洗い終えて、ミミズクくんを急遽避難させる。
濡らしたハンカチで頭部を冷やしてあげながら、頭の中はパニック状態。
どうすればいいか、なんて考えるが知識のない頭の中を探っても解決策など出てこない。
とりあえず布団に寝かせてあげるが、起きる気配はない。
赤葦くんはその姿を始終ジト目で見つめていた。
……もう、訳がわからない。
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もちもち(プロフ) - ラブラドール・レトリバァさん» 東京はアニメの聖地ですよね。 ほんとに幸せでした。 やっぱりそう頻繁に行ける所じゃないので、毎回爆買いになってしまいます｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ 行くたびに「東京住も。」って思いますよ。 近いうちに行けるといいですね！ご愛読ありがとうございます。 (2017年8月23日 0時) (
レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
ラブラドール・レトリバァ - 東京行ったんですね！羨ましいですなぁ…5万は貯めたんですけどね…なかなか行けない(´・ω・｀) (2017年8月22日 22時) (レス) id: 6b31ba40ad (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 鯖さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！ 感動していただけるなんて思ってもみませんでした、、 嬉しいです！ (2017年6月11日 1時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
鯖 - 何かとても感動しました！ (2017年6月10日 15時) (レス) id: 7852d9062e (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - ラブねこさん» おおー！理解者またも発見！コメントありがとうございます！私は四月からJKデビューです← 東北地方はちょっとアレですね。ハイキューファンを殺しにかかってきてますね。一々叫びたいです( ^o^)＜ンンンン！←← (2017年3月30日 14時) (レス) id: 2c3d1eea9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2016年12月28日 1時
