【HQ】フクロウ拾いました。【赤葦京治】

番外編 後半 ページ16

暫く寝ていると、キッチンから小さな鍋を持った赤葦くんが来た。


鍋をテーブルに置いた赤葦くんに、眉尻を下げて「降りられますか？」と聞かれて『大丈夫』と答える。


ベッドから床に足をつけて、立ち上がった。





………はずだった。





『…ぅわっ、！！』



バランスを崩して危うく転倒しそうになったところを、赤葦くんに抱きとめられる形で支えられた。



『……ご、ごめ、』


赤「大丈夫ですから。

今日くらいは無理しないで俺を頼ってくださいよ」


『………うん』





ゆっくりと腰を下ろす。


テーブルの上の鍋の蓋を開けると、中からはふわっと湯気が立ち上って一瞬視界を覆う。


卵のいい香りが鼻をくすぐった。




…あ、ちょっと甘えてみたくなったかも。




『あかーしくん』


赤「なんですか？

あ、味の保証はできませんよ？」


『違うの。

あの……あーん、して？』


赤「……」



少しからかったつもりだったのに、自分で言っておきながら凄く恥ずかしい。


彼には、やっぱり敵わないや。



赤葦くんははぁ、と息を一つ吐いて、「…今日だけですよ？」なんて言う。



そう、なんだかんだで優しいんだ、彼は。



お粥を一口掬って、ふー、ふー、と冷ます。


様になってるのが少しだけ悔しいけれど。



赤「…はい、あーんしてください。

Aさんの大嫌いなネギを沢山入れときました」


『……ぁ？…んあああ！』



開きかけた口のまま精一杯抵抗する。


しかしスプーンの上のネギはそのまま口に突っ込まれた。



『んぐっ！！』



もっもっ、と咀嚼する。


…あれ？くると思ってたネギの苦味がこない。



『…おいしい、』



思わずぽろっと口からこぼれ落ちるように出た言葉。



赤「それはよかったです」



こう言うとわかっていたかのような、余裕の笑み。


かっこいいから、だまっておく。




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ほんとに待ってください。

こんなに長くなる予定じゃなかったんです…

ごめんなさい計画性なくて(泣)

まとめるのが(大分)下手なんです。


開いた時819hitで嬉しかったので

そして嬉しいコメントもいただいたので

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