【HQ】フクロウ拾いました。【赤葦京治】

９.５羽 ページ14

商店街に差し掛かる十字路を右に曲がろうとした時、見慣れたジャージを視界に捉えて、思わず二度見する。




『(………梟谷の、バレー部……)』




部活から帰ってくるとき赤葦くんがいつも着ているジャージだ。


茅色の髪をしたチャラそうな人と、目立つ特徴的な髪型をした声の大きい人が、車道を挟んだ向こう側で肉まんを食べながら話している。


赤葦くんの同級生だろうか。



八百屋さんでニンジンを選びながら二人の会話に耳を傾ける。


いや、盗み聞きではないこれは情報収集だ。



そのうち案の定、声が大きい方の人が「あかーし」という名前を口に出した。



……やっぱり赤葦くんのことだ。



もう選び終わったニンジンを何度も手に取り、その場で聞き耳を立てる。


近くの主婦さんが少し怪訝そうな視線を送ってくるが、気にしない。



「あいつどこ行ったんだろーな」


「女でもできたんじゃねぇの？

この前だって一年のやつに告白されてたし」


「まじでっ！？なんだよあかーし一人だけ抜け駆けしやがって！！」


「彼女かぁ……

まぁあいつ何気モテるしな」


「もういいもん！！代わりにトスあげてくれる人探すから！！」




『………』


いや女って。


この場合私のことだよね。


断じてあの人たちが思っているような関係ではないけれど。




……それにしても。




『(……告白、されたんだ…)』




モテるのはわかっていた。


なんとなくだけど私も異性として惹かれる部分はあったから。


でも人伝に(盗み聞きで)その事実を聞くと、表し難いもやもやした感情が胸のあたりを埋め尽くす。





『…………はぁ、』



無意識に溢れたため息に自分で少し驚く。



さっさと買い物を済ませると、これ以上あの二人の会話を聞いてはいけないような気がして、足早に家に向かった。




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ちょっと待った待ったタイム。

この短時間でなにがあった。

え？お気に入り登録数50人？


………はい？


あの、ありがとうございます。

これにはさすがに目を疑いました。

驚きすぎて逆に冷静です。

本当に、ありがとうございます。

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