五話 ページ6
大広間に待っていたのは、何十振りもの刀剣男士たち。
背丈の大きな者から少年のような出で立ちの者まで、様々な刀剣が一堂に会していた。
最奥には主が座っている。
彼女は満面の笑みでこちらを見ていた。
一「主殿、新しい刀剣をお連れしました」
椿「ありがとう一期！
さ、二人とも入って入って！」
「「失礼いたします」」
主に言われ、私たちは中に入って正座をする。
椿「じゃあAちゃん、改めて自己紹介してくれるかな？」
「はい」
皆静かに聞くんだよー？と主が言えば、それまで騒がしかった大広間は一瞬で静まった。
「A君護と申します。
昭和に作られたゆえ歴史は浅いですが、何卒よろしくお願いいたします」
言い終わり、床に付くくらいに頭を下げた。
数秒の静寂の後、
三「そんなに固くならなくてよいぞ娘、どうか顔を上げておくれ」
と落ち着いた声がした。
その声に従いそろそろと顔を上げると、声の主は三日月の浮かぶ瞳でこちらをじっと見据え、言葉を続けた。
三「額が赤くなっておる…愛らしい顔が台無しだぞ？」
一「三日月殿、新入りをからかわないでくださいますかな？」
ほけほけと口元を袖で隠して笑う三日月さん。
一期さんが三日月さんを咎める一方、
その隣で私はじわりじわりと顔が熱くなるのを、対応に困りながら無言で自覚していた。
なんせ、愛らしいなどと言われたことが全く無いのだ。
昔、旦那様や旦那様の部下の方々から「美しい刀だ」と評されたことはあったが。
三「はっはっは、照れておるのか。
これは実に愛い娘だ」
一「三日月殿！」
一期さんが若干の怒気を含めた声を上げるも虚しく、相変わらずほけほけと笑う三日月さんには届かない。
椿「じいさん、Aちゃんが可愛いのは認めるけどさ、マジで困ってるからいい加減やめたげて？」
見かねた主が三日月さんの側から肩をポン、と叩いて言うと、ようやく三日月さんは諦めて
三「そうかそうか、悪かったな」
と私に言い、はははと笑った。
(絶対反省してないなこの人……)
そう思ったのは私だけではないはず。
椿「そんじゃ皆、軽く自己紹介していこっか！
まぁ今全員分覚えられるとは思ってないから、焦って覚える必要はないからね！」
そう言った主の笑顔の眩しさと清らかな霊力が、大広間の端からでもひしひしと伝わってきた。
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“旦那様“については後々本編で明らかになります…
まぁ大体予想つくと思いますがw
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闇咲吹雪(プロフ) - 面白いです！！あと、江雪兄様は武家の記憶の３番目のマップでドロップした覚えがあります。更新頑張ってください！ (2016年6月3日 19時) (
レス) id: 39403f3db8 (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 海野莉那さん» テストなんて歴史修正主義者が消してしまえばいいんだ…ッ!!((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱ (2016年5月15日 12時) (レス) id: 82554bd234 (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - レンさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません...!!一応熱は下がったんですが、占ツクへの投稿はテスト期間というのもあり、まだ少し先になりそうです...楽しみにしていただけて、本当に嬉しいです!ありがとうございますm(__)mこれからも頑張ります！ (2016年5月15日 12時) (レス) id: 82554bd234 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 風邪お大事に！(更新楽しみ) (2016年5月12日 17時) (レス) id: 7c60fd923e (このIDを非表示/違反報告)
海野莉那(プロフ) - 福岡さん» もうテストかよ！勉強しろ(できないとわかっている) (2016年5月11日 20時) (レス) id: 15317af7bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2016年5月1日 2時
