化学で世界を救う少女【Dr.STONE】

6…石の世界の二つの国 ページ46

目を覚ますと、そこには2人がいた
だが、気づいていない


『カモフラージュになってた雷雨の音が消えたんだ。
もう大声で叫ぶんじゃ無いぞ、司に聞こえたら1発アウトだ』

大樹「うむ!確かに!!」
杠「来てないよねッ司君ッ⁉」


「「ぁ…、」」


2人は気付く
そして振り返ると、貴方が笑って立っていた


『クッフフフ、よ〜く首に気付きやがったな。
ゴミみたいな小せぇヒントから…、

大樹、杠、アンタらに100億万点をやるよ…、フッ』


空になった瓶を右手に持ち、左手の人差し指と中指で首に手を置く
そう言いながら貴方は2人を見る

まるで死んだものが生き返ったかのような驚いた顔を…、


杠「千…、」
大樹「空…、…ッッうぉおおおおおお!!」


そう言い貴方に抱きつく大樹
ただし、力が半端なく骨がなる
貴方は大樹を蹴飛ばす


『頸神経どころか、全身もれなく砕け散ったじゃねぇか!!殺すぞッ!!
ハァッハァッハァッハァッハァッ……、』


あまりの出来事に息切れる貴方
その後ろから杠が見る


『フッ、
わかっていると思うけどな…、逐一感謝のお言葉を垂れ流すんじゃねぇぞ
私も言わない…、』


そう笑顔で言うと杠は「うん、お帰りッ…、千空ちゃんっ…」と
涙声で言う

荷物持ちにしていた皮を切って、広げると何かの模様が出る


杠「この皮、模様がちょっとロケットっぽく無い?」
大樹「星っぽいのもあるぞ!!」
『いや1mm(ミリ)もっぽく無い』

杠「科学の旗みたくて、千空ちゃんに似合うかも!」
そして貴方の身長ぐらいの木と一緒に、首に巻く

『いや、1mmも要らないって。
もう治ってんだよ。千空博士の身を挺した人体実験は成功だ
石化解除の修復力は思いの他クッソ高い(たけ)えぞ』


そう言うと大樹は笑う


大樹「石化のせいでこんな苦労しているのに、その石化で治りとはな!
石鹸作ったときも言ってたが、むしろ、この石化こそまさに
その"医者代わりの石"、


Dr.ストーン(STONE

じゃ無いか!!」


その言葉にはッとなる貴方
考えてみれば妙な話、何とも親切な科学現象…

誰が人類を石化したのか…、誰の攻撃か
本当に"攻撃"なのか?

と…、

…

自分たちの足跡を消す作業
その時に、杠が呟く

杠「千空ちゃんの首が治るなら、バラバラな石像も引っ付けて、
復活液かけたら繋がりました!…みたいな事にならないかな〜?」
　

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