化学で世界を救う少女【Dr.STONE】

・ ページ38

『…、』


貴方は考えた…
もう司には見つかっているかもしれない
もしかしたら杠は捕まっている可能性は高い…

と嫌な事を考える…
その為の考えもしている、だがそれが成功になるか


『ッ…、』


1歩間違ったら死人が出る、それは自分か、それとも杠か…
或いは大樹か…、

嫌な事を様々考えているうちに少し過呼吸になる


『落ち着けッ、大丈夫だきっと…ッ私なら…ッ』


胸を抑える手と、首(・)に抑える手
そちらも震える…だが、そんな余裕もない…。
ゆっくりと息をして、通常に戻す


そして…、ついにその時が来た


ザザッ…

歩いた音、背後にいる…、司が


『…、』


貴方はチラリと後ろを見る

やはり杠は捕まっている
最悪な事態、首に武器を立てている


『クッフフフ、
科学の武器が登場したら、「最強の僕が最強じゃ無くなっちゃう」
…そう駄々こねる様にしか見えねぇな、司』


少し嘲笑うかの様にしていう貴方。だが、司は動じない
「うん、そう捉えてもらっても構わないよ」と余裕になってる

当たり前だ、人質の杠がいる以上、
貴方が反抗できない事は司にはわかっていたのだ…


司「もし、科学の武器を作り、旧世代を蘇らせれば…
既得権益を求めて争い出し、たちまち汚れた世界へと逆戻りだ。
それを食い止めるためなら、

俺が力で統べることも厭わない」


猛獣に睨まれる様な目
だが、貴方はここで怯えない、怯えたりしない…。


『んで科学マンの千空はブチ殺すっきゃねぇ…と。
クッハハハ、お優しすぎる死刑判決に全米が泣くわ…』


と何処かおかしながらも笑う貴方


司「うん、でもその前に、"石化復活液のレシピを教えてくれないか?"」


相手(司)はこれを狙っていたのだ…
そして武器を少し杠に近づける

震える手、そして流れる汗
だが、教えるわけにはいかない…そう思い、口に出す

『悪いが私はアンタほどお優しいかねぇ』


と言いながら首を鳴らす


『合理的にしか考えられねぇタチでな。
その女1人どうしようが1mm(ミリ)も興味無いや。
メスなら他にいくらでも…』

一瞬司がいなくなり、そして杠の長い髪の毛を切った
それも物凄い速さで…


『ぐっ!?』


貴方は焦った、もし、それは髪ではなく首(・)だったら
1発で飛んでいた…、容赦ない…殺人鬼、


司「駆け引きは無駄だよ、千空。
うん、だって君は杠を、"埋めなかった"」

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