季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第弐話

第漆拾肆話 ページ29

1人になってしまった貴方。
それは孤独と同じ程の怖さ


(『怯んではいけないッ。堂々としよう、取り敢えず歩こう…』)


暗いし不気味な空気…、
そして、


『鉄臭いッ…』


嫌な予感が当たっている気がする。
この臭いは"人間の血"と、、

何度か嗅いだ事の匂いが記憶から這うように出てくる

別れ廊下にたどり着き、右に曲がると…


『ッ！ウ"ッ…!』


左手で口を塞ぎ、右手は壁に寄りかかる
目の前にある光景は


死体と血溜まり…

『ッッぁ、』


思わず立ちくらみがして、壁に寄りかかる貴方
あぁ、後悔がのし掛かる。


『なぜもっと早く来なかったんだろうっっ』


と、、
だが、ここで立ち止まっても何も始まらない。


『すぅ…、ふぅ、』


と1回呼吸をする。入る空気は鉄の匂い
いい気分ではない。だが、心の気持ちを変えなければいけない。
そして貴方は再び歩き出す

数分経った頃、何処から走る音がした
前からだ


？「猪突猛進ッ猪突猛進ッッ！」

と云いながら走る


？「ムッハハハハハッ！！」


顔は猪の被り物だろうか？
だが驚きで呆然としてしまう貴方

彼は貴方の気配を知らずかのように、走り去って行った…


『い、今のっは…？』


すると、猪人間とは反対方向に歩いて行く
大きくて太っている鬼に出くわす


太鬼「！稀血ッ！しかも今まで嗅いだことのない匂いッ！美味しそう…」
『ッ!?』


すぐさま鞘から刃をだし、構える

すると、、


ポンッ、ポンッ…

二回鼓の音が聞こえ、部屋が変わる。鬼と離れた。
少しホッとしていると


「人間」


と云う言葉が見えた
その方向へ行くと、子供がいた。2人の云った通り柿色(・・)の着物の少年…

『！君はっ』
少年「ひっ…！」


そう云い鼓を叩こうとした


『ま、待ってくださいっっ私は、鬼を退治する鬼殺隊ですっ
貴方を助けにきました!!』


刃を鞘に戻し、ゆっくりと歩き寄る


少年「た、助けに来たん、ですかッ？」
『もちろんです』


と笑うと、少年はホッとしたから泣き崩れる
貴方は少年の前に座り込み、抱く


『よく壱人で頑張りましたね、偉いです…』

と撫でながら云う。少年は泣きながら頷いた…。
暫くして貴方は少年に名を聞く


『清君ね。善い名前です』


そう云い、怪我した場所を治療する
だが治療品は背嚢の中。なので…いつも持っている布で怪我した場所を治療する


『清君…、どうしてこんな怪我を聞いても…？』


出来るだけ、刺激しないよう柔らかく聞く

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