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第陸拾伍話 ページ20

珠世「では…、貴方が杠友恵の娘…」
『はい、その通りです。母上の記録帳の中で、「珠世さん」と書かれていたので…』


珠世は「やはりそうですか…」と微笑む


『やはり、珠世さんは気付いてたのですか?』
珠世「いいえ、でも。なんとなく似てましたね…、友恵さんに」


と懐かしそうに見る


珠世「友恵さんは私達の事を人間として関わってくれました。
とてもお優しい方です。…あの方(・・・)もそうでした…」

あの方…、その言葉に貴方は疑問を抱いた

『あの方…?』


珠世「…、およそ、肆佰(よんひゃく)年前のことです」


『肆佰年の事ですか…。ぇ?よ、肆佰年?』


400年…その言葉にに貴方は驚いた


珠世「はい、あの方は私を斬らず、生かした人です
その時、貴方が付けている同じ()を付けていました」
『!!!…同じ、簪』

その簪は貴方の母上から貰った物
何故母親が大切にしていたのかは善く解らないが、今となってはわかった…

『、そうですか…、ありがとうございます。質問はこれだけです。それでは…』


と去ろうとした時、

珠世「お待ちを…」
『…?』
珠世「これを、、」


と云い掌から何か物が有った…


『これは…?』
珠世「友恵さんが私に渡した物です。
「私の仔が珠世さん会ったらこれを…」と云いました」


珠世の手に有るのは小さな袋、いわば御守りのようなもの…


『これをですか?』
珠世「はい、しかしまだ開けてはいけない。
「いつか危険が迫った時(・・・・・・・)に…」との事です」


そう云い、貴方の手に置いた


『ありがとうございます』


と一礼をする

珠世「最後に…」


と云い、注射器のような物を渡される


珠世「相手から血を取ってくる時の物です。これは愈史郎が作りました…」
『す、凄いですね。器用と云う言葉では足りないくらい、、』


とすこい苦笑い
珠世は「ふふ、そうですね…」と笑った


珠世「さぁ、行きなさいハルミさん」
『はい、本当にありがとうございました』
珠世「ハルミさん。ごめんなさい。貴方の怪我を治療できなくて…、
貴方達に危険な目を負わせるなんて」


と哀しい顔をする

『大丈夫です珠世さん。これは私達が決めた道です。
治療は自分でなんとかしました!もし困った事がありましたら、教えて下さい!

それでは…!』


と去ろうとした時、、耳に入る


愈史郎「…お前も醜女では無い」


『ぇ……ぁ、あ、ありがと、ございます』


頬は赤くなりながら、貴方は去った…

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作品ジャンル:アニメ
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Fukumin(プロフ) - 麗さん» もう、なんと仰ったらいいか…、本当にありがとうございます。教えてくださり、誠に有難うございます (2020年10月6日 10時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 37ページ 善逸と正一がする。 はするではなくいるではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 33ページの 稀血が渡さないッ! ですが、がだと少々可笑しな文章になっていると思います (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 21ページに次男感とありますが長男感ではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin(プロフ) - 霊夢たん!さん» 有難う御座います! (2020年8月11日 20時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Fukumin | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月10日 19時

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