季節の呼吸を持つ少女【鬼滅の刃】第弐話

第漆拾漆話 ページ32

『てる子ちゃん…、ですね。
どうかお兄様の清君の事を助けて上げてくださいね？』


と頬を撫でる
視線を同じにして、また貴方は彼女に云う


『いいですか？私達が出たらすぐに鼓を叩いてください。
戸を開けようとしたり物音がしたら、間髪入れずすぐにですよ。

私達は必ず迎えにきますから』


炭治郎「あぁ。俺は匂いで、ハルミは文字で辿って…。
戸を開ける時は名前を呼ぶから…」


2人はやはり怖がっていた。しかし炭治郎は云う


炭治郎「もう少しだけ頑張るんだ。できるな？」
「「うん…」」


2人は同時に頷いた


『炭治郎、すぐそばまで来ています…』
炭治郎「あぁ、…行って来る」


貴方達立ち上がり、刃を抜く構えになる


炭治郎「ハルミ、お前は稀血だから気を付けろ。俺も精一杯守るから…」
『それはこちらもですよ炭治郎。私も貴方を守ります…』


柱の横から顔を出す皷鬼…
それを見た瞬間、貴方達は勢い善く地面を蹴る


炭治郎「叩け！」『叩いて！』


ポンッ

そう云った直後、清はすぐ様鼓を叩いて移動

鼓鬼「虫螻が…忌々しいッ」


そして右肩(貴方から見て左肩)の鼓を2回叩く


炭治郎「ハルミッ!左に回れ」
『御意っ』


天井だった面に着く
鼓鬼は少し部屋に入ってきた。すると腹にある鼓を1回叩く

シュッ

突如、攻撃を仕掛けにくる

貴方からみて左肩を叩き、その後右肩を叩く
最後に腹の鼓を叩くと、攻撃が来た


『ッ(攻撃の仕方が、あるっ)』


そう思いながら回転する部屋に身を任せて回転する
隙ができた時…炭治郎は刃を振るおうとした、

しかし、


ポンッ

『ッ！炭治郎ッ』


落ちていく間に、攻撃が来た。
それをなんとか避けた炭治郎
炭治郎は焦せる、自分は勝てるのかと…、


「痛み」「苦しい」「我慢」


その文字が浮かんだ…


『(!!今の炭治郎の精神は危うい。だったら)私が助けるんだッ!!!』


そう云い、走る

炭治郎はまた再び攻撃、しかし相手も相手だ。
攻撃を仕掛けたが、今度は炭治郎は避けれない。
なぜなら傷痛みのせいで…、


『(お願いッッ!!)ッどうか』


間に合って…その勢いで手を伸ばす…


ザシュッ…!

『ングッッッ』炭治郎「ッッ!?ハルミ!!!」
身代わりとなり、背中に3つの切り傷が付いてしまう

炭治郎を抱いたまま、倒れる貴方。口と背中から血がダラダラと出る…


鼓鬼「!稀血だ、今まで嗅いだ事も無い匂い…。喰う、必ず喰うッ!!」


その眼は本気へと変わった

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