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第陸拾弐話 ページ17

珠世「致命傷を与える事が出来ませんから。
陽光と鬼殺の刃以外は…。

ただ、鬼舞辻は鬼の細胞を破壊出来る(・・・・・)ようです」
『…』


その様子をただ、貴方は見ることしか出来なかった…


珠世「炭治郎さん、ハルミさん」


と貴方達の名前を呼んだ


珠世「この方は十二鬼月ではありません」

『…ぇ?』


貴方は驚いた。『どうして解るのか?』そう思ってもいると、


珠世「十二鬼月は眼球に数字が刻まれています(・・・・・・・・・・・・・)が、
この方にはない…。恐らくもう壱人の方も、十二鬼月では無いでしょう。

弱すぎる(・・・・)…」


炭治郎「えッ?弱すぎる?あれで?」
愈史郎「珠世様が仰るのだから間違いない。
しかし、頭の悪い鬼も居たもんだな…、珠世様のお身体を傷つけたんだ。
当然の報いだが…」


その言葉を否定したい貴方、しかし声が出ない…
そして珠世は残った腕から血を取るため、血液を注射して取った


珠世「この血が、治療薬に為の手掛かりになると善いのですが、
私は禰豆子さんを診ます。
薬を使った上に、術を吸わせてしまったので…。

ごめんなさいね」


炭治郎に向けてそう云い去って行く
愈史郎もその後を追う


愈史郎「俺は珠世様から離れたく無いッ、少しも!!!」

と云い去っていった…

取り残された2人
貴方は珠世から貸してもらった布を縛る。そして炭治郎の方へ行こうとした…


__ま…、り……、__


『!』炭治郎「ぇ?」


声の主は朱紗丸だった…


__ま、り…。ま……り…、__

炭治郎はゆっくりと立ち上がり、近くにあった毬を手に取り
着物の近くに置いた

置いた時に綺麗な鈴の音がした…

炭治郎「鞠だよ…」


__あそ、ぼ…。あ、そぼっ……__

消えかける声でそう云った
その声はまるで小さい子供(・・・・・)

貴方はその鞠を取り、遊んだ…


『あんたがたどこさ、肥後(ひご)さ、肥後どこさ、熊本さ
熊本どこさ、せんばさ、せんば山にはたぬきが居ってさ
それを良士が鉄砲で撃ってさ、煮ってさ、焼いてさ、食ってさ
それを木の葉でちょいとかぶせ…』


と歌いながら毬で遊んだ…


『楽しいですか?』


__もっと、…。もっとあ、そぼ……__

何処から子供の笑顔が浮かび上がる
そして日が昇り…

残った腕と血は消え居ていった…
何も残らず。


そう……、何も残さず…、消えていってしまった…。

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作品ジャンル:アニメ
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Fukumin(プロフ) - 麗さん» もう、なんと仰ったらいいか…、本当にありがとうございます。教えてくださり、誠に有難うございます (2020年10月6日 10時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 37ページ 善逸と正一がする。 はするではなくいるではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 33ページの 稀血が渡さないッ! ですが、がだと少々可笑しな文章になっていると思います (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 21ページに次男感とありますが長男感ではないでしょうか? (2020年10月6日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
Fukumin(プロフ) - 霊夢たん!さん» 有難う御座います! (2020年8月11日 20時) (レス) id: 10fe8c91db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Fukumin | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月10日 19時

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